イングランド代表MFブカヨ・サカが沈黙を破り、「いつだって勝つのは愛だ」と主張した。 先日まで約1カ月にわたり、熱戦が繰…
イングランド代表MFブカヨ・サカが沈黙を破り、「いつだって勝つのは愛だ」と主張した。
先日まで約1カ月にわたり、熱戦が繰り広げられたユーロ。イングランドは同国史上初の決勝進出を果たして、初優勝の期待も高まったが、イタリア代表とのPK戦にもつれ込む激戦で散り、準優勝で終戦した。
そのPK戦でFWマーカス・ラッシュフォードやMFジェイドン・サンチョとともに失敗して、試合後のSNS以上で人種差別的な誹謗中傷の被害に遭うサカ。決勝戦から数日後、自身のツイッターで思いの丈を綴った。
「家族と過ごし、この数週間を振り返るために数日間、ソーシャルメディアから離れていた。もらった愛情にどれだけ感謝しているかはこのメッセージだけじゃ伝え切れないし、僕を支えてくれたすべての方に感謝しなければならないと思っている」
「模範となるイングランド代表の一員になれたのは光栄だった。彼らは生涯の兄弟であり、懸命に働いてくれた選手やスタッフの一人ひとりから学んだことのすべてに感謝している」
「そのチームが55年ぶりに決勝に進出するのを手助けできたこと、観客の中にいる家族を見たこと、彼らが僕のために何を犠牲にしてきたかを知ったこと、それが僕にとってすべてを意味した」
「結果と自分のPKがどれほど悔しかったか、言葉にならない。勝てると信じていたんだ。でも、同世代の人たちに勝つことの気持ちを知ってもらうために、僕らは全力を尽くすことを約束する」
「僕はとても傷つき、みんなやイングランドの家族をがっかりさせてしまったのではないかと思ったけど、これだけは約束できる。あの瞬間や今週に受けたネガティブな意見に屈したりしない」
「僕のためにキャンペーンを行ってくれたり、心のこもった手紙を送ってくれたり、僕と家族の幸せを願ってくれた人たちには本当に感謝している。それこそがフットボールのあるべき姿だ。あらゆる人種、性別、宗教、背景を持つ人々が一緒になって、フットボールというジェットコースターの喜びを分かち合うんだ」
「ソーシャルメディアで僕やマーカス、ジェイドンが今週に受け取ったような憎しみや傷つくメッセージを子供だろうが、大人だろうが、受け取らせたくない。強力なプラットフォームがこれらのメッセージを阻止するのに十分な力を発揮していないのは悲しい現実だ」
「フットボール界や社会のあらゆる分野で、人種差別や憎しみが存在する場所なんてない。大多数の人々が一丸となり、このようなメッセージを送っている人たちに呼びかけ、行動を起こすんだ」
「これらのコメントを警察に通報して、互いに 、憎しみを追い出せば、僕らは勝てる。いつだって勝つのは愛だ」