サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~Questionこのあと菅大輝はどこへ動いたか? 北海道コンサドーレ札幌が、…
サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~
Question
このあと菅大輝はどこへ動いたか?
北海道コンサドーレ札幌が、J1第21節の徳島ヴォルティス戦で、終了間際に決勝点を挙げて2試合ぶりに勝利を収めた。
札幌は19試合を消化して11位と中位につけているが、5月19日のルヴァンカップ第6節、鹿島アントラーズ戦での引き分け以降、公式戦8試合負けなし(5勝3分)と好調だった。
しかし、第20節のアウェー鹿島戦で0-4の大敗を喫した。連敗を避けたい札幌が迎えたのは、札幌厚別公園競技場でのホームゲーム。今季、厚別では2戦2勝と調子が良い。
試合は0-0のまま、後半43分のシーンを迎えた。

ドウグラスから宮澤にボールが戻った瞬間、菅はどんな動きをしたか
徳島のゴールキックをセンターバックの宮澤裕樹がカットしてそのまま前へ持ち出すと、左サイドに流れるドウグラス・オリヴェイラへパス。ドウグラスは敵陣深くまでボールを運ぶと、サポートに入った宮澤へボールを戻した。
次の瞬間、内側にいた菅大輝はどのように動いただろうか?
Answer
ハーフスペースでパスを受け、相手SBとCBの間を突破
相手の崩れた陣形の隙を、菅が鋭く突いたシーンである。ポイントは、札幌が攻撃の幅を取ったことで空いた相手のサイドバック(SB)とセンターバック(CB)の間に大きなスペースができた点だ。

宮澤のパスを受けた菅は、ハーフスペースを突き進みクロス。これが決勝点へつながった
宮澤がドウグラスにパスを送り、ボールをもらったドウグラスはそのまま左サイド敵陣深くに進入していく。これに徳島CBのカカが釣り出され、ボランチの藤田譲瑠チマも囲みにいった。宮澤のパスで裏を取られた徳島SBの藤田征也は、帰陣してカカの空けたスペースのカバーに入っていた。
そしてドウグラスが左サイド深い位置まで運び、宮澤へボールを戻した時、徳島はカカ、藤田譲瑠チマが完全にサイド際へ。浜下瑛も宮澤へ寄せたことで、左のハーフスペース(サイドと中央の間)がガラ空きとなった。
そこを逃さなかったのが菅である。菅はその空いたスペースに走り込むと、宮澤は右アウトサイドの巧みなワンタッチパスを送る。菅の進入に気づいた藤田征也が慌てて寄せに行くが、菅はファーストコントロールで縦へ抜け出し、すぐに左足のクロスを入れた。
ボールは駒井善成と小柏剛が合わせにいったところ、徳島の岸本武流のクリアが福岡将太に当たるという交錯によりオウンゴールとなった。しかし、宮澤のワンタッチパスと菅の見事な突破が呼び込んだ、終了間際の札幌の劇的な決勝点だった。