3ボール0ストライクというカウントから、打者がスイングを仕掛けることはめったにない。見送れば四球となる可能性が高く、もしストライクを取られても依然としてバッター有利のカウントであることなどがその理由だろう。昨季最もこのカウントから手を出し…

 3ボール0ストライクというカウントから、打者がスイングを仕掛けることはめったにない。見送れば四球となる可能性が高く、もしストライクを取られても依然としてバッター有利のカウントであることなどがその理由だろう。昨季最もこのカウントから手を出していたチームはDeNA。ラミレス監督は就任当初から積極的に打っていくことを推奨しており、それが結果となって表れている。

 ほとんどのバッターはスイングを控えるが、バットを振ればヒットとなる確率が高いカウントであることも事実。昨季の3ボール0カウントからの打率は.422に及ぶ。カウントを取りに来た甘いボール、それも球種をストレートに絞りやすいのだから打者が有利となるのは当然だ。そしてその優位性を存分に生かしていたのが筒香嘉智(DeNA)。昨季は本塁打、打点の2冠に輝いた大砲は、3ボール0ストライクという状況下で29.8%の確率でスイング。結果として3打数3安打で2本塁打という好成績を残した。

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文:データスタジアム 
グラフィックデザイン:相河俊介