先月27日に行われた格闘技イベント「RIZIN.29」にて、メインイベント「ワンナイトキックトーナメント」の優勝を果たした「キックの王子様」こと白鳥大珠がYouTubeチャンネルを更新。トーナメントで物議を醸した「バッティング」(頭突き)問題について言及した。

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ことの発端となったのは、今トーナメントの1回戦。梅野源治と対戦した皇治が、試合開始わずか40秒ほどで偶発的なバッティング。梅野は顔面を負傷し、試合続行不可能と判断され、試合はノーコンテストとなった。

協議の結果、決勝戦には皇治が出場し、1回戦を髙橋亮と戦い圧倒的な強さを見せ勝ち抜いた白鳥と対戦した。

だが、決勝戦でも皇治のバッティングが続出。試合が中断される場面も多々あった。

結果、1Rからダウンを奪うなどし、白鳥が3-0で判定勝ちし優勝をおさめたものの、皇治の「バッティング問題」については試合後もしばらく物議を醸されることとなった。

自身も決勝戦でバッティングを受けた白鳥は、皇治のファイトスタイル故に起きやすいのではないかと言及する。

「皇治選手も、狙ってやっているワケではなく、戦いのスタイルがそうさせてしまっていると思います。僕も梅野選手も、(皇治より)10cmくらい身長が高いので、パンチからではなく頭から入ってくるんですよね。接近戦が得意な選手はそういうのが多いと思います。自分よりも身長が低い選手だったらバッティングが起こりにくいと思うんですけど、自分よりも高い選手だとリーチ差もあるし届かないんで入っていくしかない。なので中に入っていかないとパンチも当たらないんですよね」

今回の対戦で再三バッティングを受け、何度か中断を申し入れた白鳥は

「今回我慢できなくて2回くらい止めてもらったんですよ。それ以外にも当たっているシーンはありましたが、それで毎回止めていたら試合の流れも変わってしまう。だから僕自身も止めなかったんですよね」

と、多発するバッティングと試合の流れを止めてしまう兼ね合いが難しいとコメント。

だが白鳥は今回の戦いを受け、自身にも反省すべき点があったと振り返る。

「今回バッティングをもらいましたが、こっちにも非があるというか、自分の実力不足な部分もあったと思います。ただお互いプロなので、もっと綺麗に試合を見せていきたいとは思いますね」

試合後のマイクでは皇治に対し、「バッティングには気をつけて」と口にしていた白鳥は、この動画内でも

「でもやっぱり普段練習をやっていても、バッティングって早々起こるものではない。シャドーもそうですしミッド打ちに関しても、ただ打つのではなく、どこでパンチが伸びきるのかといったことを把握しながらやっていくと距離感が掴めると思います」

と、バッティング防止へ向けたアドバイスを送った。

今回の試合を受け、引退を示唆している皇治。

白鳥も会見後「このまま引退はしないで」というように、また生まれ変わった皇治の戦いが見られる日を期待したい。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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