【明治安田生命J1リーグ 第18節 サンフレッチェ広島vs柏レイソル 2021年6月19日 19:03キックオフ】 失礼…
【明治安田生命J1リーグ 第18節 サンフレッチェ広島vs柏レイソル 2021年6月19日 19:03キックオフ】
失礼ながら、これは勝てないパターンだろうな、と思っていた。いや、やられるパターンだろうとさえ思っていた。
前半、広島は圧倒的にペースを握り続け、45分で放ったシュートは16本。エリア内だけでなく、ミドルシュートも無理矢理のものではなく決定的なタイミングであることが多かったにもかかわらず、ボールは枠を外れ、あるいはこの日がJ1リーグ戦デビューとなった佐々木雅士の好セーブにあい、とネットが揺れることはなかった。
後半も広島が攻めるもののスコアは動かず、こうも決まらないと、そのまま0-0で引き分けか、柏が突然1発で仕留めて0-1か、というのがよくあるパターンだった。サポーターももちろんそれはわかっていて、たまに柏が前を向くとそれだけでスタジアムがざわつくほどになっていた。
しかし、結果は1-0。何度も何度も攻め続けた結末は、シュートではなく佐々木翔のクロスがディフェンダーに当たって軌道が変わってそのままゴールに吸い込まれる、というものだった。
■佐々木、川辺、大迫の存在がブレなさに繋がった
不穏な兆候があった広島だったが、焦ったり変化をしようとしたりするのではなく、良い時間が続いているのだからこのままやり続けよう、と戦い方を継続し続けたことがついに結果としてついてきた。柏は後半からシステムを変えてますますカウンター狙いになっていたが、それでも自分たちのやり方を変えずに結果を呼び込んだ。
城福浩監督が「今日は勝ち点3以外許されないと思っていました」と語ったように、天皇杯でおこしやす京都ACに1-5というショッキングな敗戦を喫したチームは、この試合で戦う姿勢を見せるだけでなく結果で示さなければサポーターの心が離れてしまいかねない状況だった。
それは、スコアレスのまま時間が過ぎていくにつれてプレッシャーや焦りに繋がることでもあった。そんな中で決して動じずに勝利するまで戦い続けることができたのは、佐々木、川辺駿、大迫敬介といった日本代表から帰ってきた3選手がブレずに続けることへの安心感をもたらしていたからだ。
ゴールだけでなく、佐々木はクリスティアーノとの空中戦を何度も制し、安易な形で相手にペースを譲ることを許さなかった。広島ペースを確固たるものにしていたのは中盤で、川辺は刈取りと前進で青山敏弘と共にチームを動かした。大迫はしっかりとしたキャッチングでボールを収め、守備陣は最後のところでバタつかずに済んだ。このようにそれぞれのプレーで持ち味をしっかり出して広島の時間が続くことに貢献していたのはもちろん、それ以上に身振り手振りを交えながらチームをまとめる様子が目立った。
それはチームを勝たせるための振る舞いだ。