@関水渚インタビュー悩みを抱えながらもバッティングセンターにやって来る女性たちを、元プロ野球選手が独自の人生論で解決へと…
@関水渚インタビュー
悩みを抱えながらもバッティングセンターにやって来る女性たちを、元プロ野球選手が独自の人生論で解決へと導いていく、ドラマ『八月は夜のバッティングセンターで。』(7月7日スタート、毎週・水曜深夜1:10~ テレビ東京ほか)。プロ野球ファンなら誰もが知るレジェンド選手が、毎話登場するのも見どころだ。連続ドラマ初主演の関水渚さんは、夏休みにバッティングセンターでバイトする女子高生を演じる。高校で野球部のマネージャーを務めた彼女は、ドラマの撮影を通して、改めて野球の魅力を実感している。

ドラマ『八月は夜のバッティングセンターで。』に主演する関水渚さん
【クランクインの前日に、ステーキを食べて気合を注入】
――初主演の連続ドラマが、縁のある野球を題材にした作品ですね。出演が決まった時の感想はいかがでしたか?
関水 主演と聞いてとてもうれしかったです! 仕事で野球に携わる機会はなかなかないだろうなぁと思っていましたが、こうして作品を通して野球に携われて、うれしいです。
毎回、悩みを抱えた女性がバッティングセンターにやって来るんです。その女性たちが抱えているのは、きっと多くの方が共感できる悩みだと思います。毎回、あるシーンで球界のレジェンドが登場するんですが、私自身もレジェンドの言葉が胸に刺さったり、心が動かされるので、それを楽しんでいただけたらと思います。
――関水さんが演じる女子高生の夏葉舞は、訳あって夏休みにバッティングセンターでアルバイトをすることになります。演じていて、ご自身と重なる部分はありますか?
関水 最初に台本を読んだ時に、"今までにも勝気なタイプな子をやらせてもらったことがあって、違いを出すためにもっと頑張らなきゃ!"と思いました。でも台本を読み解いていくと、舞は小さいころから男の子と関わることが多かったんじゃないか、だから語尾や口調が粗くて、勝気に見えたんじゃないかと感じました。
それに舞には、自分が一番好きだったものを失って、でもそのことにうまく向き合えず、逃げてしまう不器用さがあって。実はすごく女の子っぽいんですよね。仲村トオルさんが演じる、元プロ野球選手の伊藤智弘さんとの関わり方で、自分の気持ちを素直に話せない部分もいいなと思って、大事に演じています。
――バットのスイングを見ただけで、その人が抱えている悩みがわかる元プロ野球選手・伊藤。演じている仲村トオルさんの印象は?
関水 優しくて、セリフのキャッチボールでいろんなボールを投げてくれるんです。ひとつひとつが丁寧なので、心に響きますね。仲村さんは、その日の撮影が始まる前にストレッチをしたり、体を動かされているんです。だからか声がよく通るし、その姿から学ぶことも多くて毎日楽しいです。
――主演という大きなプレッシャーを乗り越えるために、したことはありますか?
関水 まず自分が楽しまないと、見ている方に楽しんでもらえないと思いました。でも大きなプレッシャーを感じながら、気がついたらクランクインの前日まで来てしまって、もうやるしかない!と思って、ステーキを食べました(笑)。
前の作品のクランクインの前にステーキを食べたら楽しくできたので、願掛けみたいなものですけど。その時は200グラムでしたが、400グラムくらいなら美味しく食べられそうです。でも、お肉と一緒にごはんも食べたいので、お肉が増えるとごはんの量も増えそうで今は控えています(笑)。

(C)「八月は夜のバッティングセンターで。」製作委員会
【レジェンド選手の明るいオーラに、パワーをもらっています】
――プロ野球の始球式(6月18日、横浜DeNAベイスターズVS広島東洋カープ@東京ドーム)に挑戦されます。どのような練習をしていますか?
関水 (ドラマの)監督が元高校球児で、最初はグラウンドでバッティングや投球を教わりました。ほかにも動画を見たり、公園でキャッチボールをしたり、父とバッティングセンターに行きました。撮影現場に指導に来てくださった元プロ野球選手の的場寛一さんにも、空き時間に教えていただいて、フォームはいい感じになりましたが、ボールがなかなか飛ばなくて。キャッチャーまで届くようになるのが今の目標です。
――毎回プロ野球のレジェンド選手が出演します。間近でプレーを見ていかがですか?
関水 迫力があります! プレーもすごいんですけど、みなさんがいるだけでそのオーラで現場が明るくなるし、私も前向きになります。みなさん、やさしくしてくださって、パワーをもらっています。
――撮影で苦労しているのはどんなことですか?
関水 毎回選手の名前を叫ぶシーンがあって、声量が必要なんです。ちゃんと体とのどを温めておかないと、のどを痛めてしまいそうなので、鎖骨の辺りの筋肉をほぐしたり、体を温めて準備をして、大きな声を出せるようにしています。

バットを持って素振りをしているようなポーズの関水渚さん
――ドラマの舞台はバッティングセンターですが、撮影前はどういうイメージでしたか?
関水 大人が行くイメージでした。新宿の歌舞伎町にあるバッティングセンターが夜中までやっているので。このドラマが決まって初めて行ったら、子どもがたくさん来ていて、夢のある場所だなぁって、イメージが変わりましたね。最初はバットの振り方もよくわからなくて、全然ボールに当たらないし、小学生しかいない80㎞/hの列に並んで練習しました。
【高校時代にすごいなぁと思っていた選手がプロ野球選手に!】
――関水さん自身のスポーツ経験としては、中学時代は陸上部ですよね。入部した理由を教えてください。
関水 クラスの友達が陸上部に入りたいと言うので一緒に見学に行ったら、同級生の部員がみんな楽しい子たちだったので、私も一緒にやりたいと思って入りました。私は中距離の選手で800mとか1500mを走っていました。
――高校では野球部のマネージャーだったんですよね。
関水 陸上は、自分の中で中学時代にやり尽くした感じがあったので、高校ではあまり深くは考えずに野球部のマネージャーになりました。父親がジャイアンツファンで、野球はテレビ中継を見たことはありましたが、詳しくは知らなかったので、マネージャーになってから勉強しました。スコアブックの書き方を覚えるのも難しくて、最初は大変でしたね。ちょっと復習すれば、今でもすぐ書けると思います。
高校時代は、プロ野球で好きなチームや選手の方はいませんでしたが、地元の横浜スタジアムに高校野球の試合を見に行ったことがあって。その時に、すごいなぁと思って見ていた選手が横浜高校の増田珠選手でした。その後、福岡ソフトバンクホークスに入団して、プロになられましたね。
――もし関水さんが野球の試合に出場するとしたら、どのポジションで何番を打ってみたいですか?
関水 カッコいいと思うのはショート。能力があったら、やってみたいです。打順は、4番はちょっと荷が重そうなので、6番くらいで(笑)。

【最近の悩みは、日々の筋肉痛です(笑)】
――関水さん自身が仲村さん演じる伊藤智弘に悩み相談をするとしたら?
関水 最近の悩みは、日々の筋肉痛です。ランニングで無茶した翌日は太ももが痛くなりますが、今は背中が痛いです(笑)。撮影が毎日楽しくて、今はゲストの女性たちほどの悩みは抱えてないですが......伊藤さんは、相談しなくても勝手に見破ってしまうから怖いですね。
――最近のストレス発散法は?
関水 運動するのがいいですよね。最近ボルダリングに挑戦したら、楽しかったです! 翌日に前腕や体のあちこちが痛くなりましたけど(笑)。落ちた時のことが心配で、あんまり高い所までは登れないのですが、低い所でもレベルアップしていきたい!って思って、またやりたいです。
――もうすぐ開幕する東京五輪で、気になる競技、または選手はいますか?
関水 やっぱり、いちばん気になるのは野球ですね。最近はプロ野球も見ています。レジェンド選手の過去の動画も見ていて、「撮影で明日会えるんだ♪」と思うとテンションが上がりますし、すごく楽しいです。
――最後に、ドラマのタイトルにかけて、八月の夜にやりたいことはありますか?
関水 いっぱいあります! 今年はまだ難しいかもしれませんが、来年はみんなで花火を見られたらいいですよね。あとは、家族と実家の敷地内でBBQです。暑い時こそ、焼肉とかできたら楽しそうだなぁって。それと、落ち着いたらプロ野球を見に行けたらいいなと思っています。
Profile
関水 渚 せきみず・なぎさ
1998年6月5日生まれ。神奈川県出身。
2015年の「第40回ホリプロタレントスカウトキャラバン」の
ファイナリストに選ばれる。
映画『町田くんの世界』(19年)で1000人を
超えるオーディションを勝ち抜き、ヒロイン役で、女優デビュー。
最近の出演作は、ドラマ『アノニマス~警視庁"指殺人"対策室~』
(21年・テレビ東京系)、
映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』(20年)など。
ヘアメイク:伏屋陽子(ESPER)
スタイリスト:津野真吾(impiger)