福田正博 フットボール原論 そして、ユーロは出場国のレベル差がW杯よりも遥かに小さいので、我々がよく知るサッカー大国が必…

福田正博 フットボール原論

 そして、ユーロは出場国のレベル差がW杯よりも遥かに小さいので、我々がよく知るサッカー大国が必ず勝ち上がれる単純な大会ではない。FIFAランキングが離れていても、順位どおりの結果にならないケースがよくある。

 04年ユーロはギリシャが初優勝。開幕戦で開催国のポルトガルに2-1で勝利して波に乗ると、決勝でふたたびポルトガルを1-0で撃破した。16年大会でも初出場のアイスランドがベスト8に進出して、大いに盛り上がった。

 このようにユーロでは各国のネームバリューはあまり当てにならないし、それを超えた躍進や善戦が見られるのも大会の醍醐味だ。だから、日本では馴染みがない国だからといって軽んじることはできないし、逆に言えば普段は見られない国のサッカーを知るチャンスでもある。

 その点で今大会は、初出場となる北マケドニアにも興味を持っている。旧ユーゴスラビアから分離独立してできた国で、93年に初めて代表チームを編成。ユーロ予選には96年大会から参加してきた。

 我々にとって旧ユーゴスラビアの国では、セルビアやクロアチアなどは馴染みがある存在だが、そうした国々とサッカーにおける違いは何か。そこをしっかり見たいと思う。

 強豪国同士の対戦はもちろんだが、それ以外のカードでもサッカー成熟度が高いヨーロッパだからこその試合が展開されるユーロ。ここからの1カ月は寝不足になるのを覚悟して、しっかり本場のサッカーを思う存分楽しみたいと思う。