ゲーム関連の仕事が増えているという貴島明日香さん「気づいたら休日に20時間も遊んでいました」 ファッションモデルとして活躍中の貴島明日香さんはそう語る。2017年から情報番組「ZIP!」でお天気キャスターを務め、昨年10月には自身のYouT…



ゲーム関連の仕事が増えているという貴島明日香さん

「気づいたら休日に20時間も遊んでいました」

 ファッションモデルとして活躍中の貴島明日香さんはそう語る。2017年から情報番組「ZIP!」でお天気キャスターを務め、昨年10月には自身のYouTubeチャンネル「あすかさんち。」を開設。テレビ番組、ファッション雑誌、オンラインと媒体の垣根を超えて活動の場を広げている。

 そんな貴島さんは、幼少期からゲームと共に育った"ガチゲーマー"としても有名だ。小学生の頃にオンラインゲームの魅力を知り、中学生でFPS(一人称視点のガンシューティングゲーム)の虜となった。現在はバトルロイヤルゲーム「Apex Legends(エーペックスレジェンズ)」(以下、Apex)にハマり、日夜オンライン上で激戦に身を投じている。

「仕事で向き合ってからもっとゲームが好きになった」と語る貴島さんのゲーム観とは――。これまでのゲーム遍歴やゲーム配信を始めた経緯に迫った。

――ゲームとの出会いはいつ頃でしたか。

 幼稚園の頃ですね。ゲーム好きの兄が2人いて、兄たちが遊んでいるのをずっと眺めていました。自分で遊び始めたのは小学4年生の時で、友だちと一緒にニンテンドーDSで「マリオカート」などをプレーしていました。そのうち、パソコンでオンラインゲームをプレーするようになったんです。

――早い段階でオンラインゲームに興味を持ったのですね。

 兄がオンラインゲームをやっていた影響が大きかったですね。中学生になった頃、すごく面白そうなFPSを兄が持っていたんです。私が「面白そう!やってみたい!」とお願いしたら、「テストでいい点を取ったら」と言われて......。無事にいい点を取ることができたので、その時にオンラインゲームデビューを果たしました。

 オンラインゲームなので、画面の向こう側のプレーヤーは知らない人ばかり。でもチャットを飛ばして自分なりにコミュニケーションを取りつつ遊んでいました。その頃に知り合って今でも一緒にプレーする友だちがいます。

――ご自身のゲーム遍歴を振り返ってみて、転機となったタイトルはありますか。

 特定のタイトルではなくゲームジャンルになりますが、それこそFPSはそれまでにない衝撃でしたね。今も一番ハマっているのはFPSである「Apex」ですし、お仕事にもつながっています。あと個人的なお気に入りは「Left 4 Dead 2(レフト フォー デッド 2)」(※)。プライベートでガッツリ遊んだ思い出のタイトルで、YouTubeの配信で約10年ぶりにプレーしました。今年、「Left 4 Dead」シリーズの開発元から新作が出る予定で、今から楽しみです。
※2009年11月に発売されたFPS。合計4人のプレーヤーが協力し、迫りくる大量のゾンビを撃退してステージからの脱出を目指す。発売から1年で累計売上1200万本を達成し、21年現在も根強い人気を誇る。

――普段からゲーム配信などをされていますが、友だちと一緒に遊ぶ機会はありますか。

「Apex」はフレンドと遊ぶことが多いですが、一人でプレーすることもあります。ただ、周りに女性プレーヤーが少ないので、女の子で一緒に遊べる方が増えたらいいなと思っています。ゲームで一緒に遊ぶと仲も深まりますしね。

――朝番組にレギュラー出演されていますが、ゲームプレーの時間はどのように確保していますか。

 仕事が終わって帰宅するのがだいたい18時だとすると、そこから24時ぐらいまでの間に3時間ほど遊んでいます。ご飯を食べつつお酒も飲んで......。精神衛生的にも自分の趣味を楽しみたいので、翌日のスケジュールを考えながらプレー時間を調整しています。これは平日のパターンですが、休日はもっとやっていますね。友だちと「『Apex』をとことんやろう」と決めていて、気づいたら20時間という時もありました(笑)。あと移動中はスマートフォンでリズムゲームで遊んだりもします。



――すさまじい体力ですね。ちなみにゲームのプレー経験が仕事などで役立つことはありますか。

 明確に役立っているかわかりませんが、ゲームって人間性がハッキリ出るんです。だから「Apex」を遊んでいる時でも他のプレーヤーと協力するなかで、「この人は私にどんな立ち回りを求めているのかな」とか、「どうやったら上手にサポートできるかな」とか、一緒に遊ぶ人の気持ちを考えるようになったんです。よく言えば相手の立場を想像できるようになったのかもしれないですね。

――ゲームの仕事が広がり始めたのは、どんなことがきっかけだったのですか。

 大きなきっかけは「東京ゲームショウ2019」です。お仕事で初めて東京ゲームショウに行ったのですが、そこでゲーム業界の空気に触れることができました。といっても、最初はゲームをお仕事へつなげようと深く考えてはいなかったんです。

 でもやっぱり私はゲームが大好きだったので、マネージャーさんに「ゲーム配信をやってみたいです!」と相談したら「じゃあやってみる?」と言われ、現在の活動につながったという感じです。

 まずOPENREC.tv(動画配信プラットフォーム)で個人チャンネルを立ち上げてもらって、続けてYouTubeでも活動するようになりました。これまでと違って普段プレーしないジャンルのゲームも調べるようになったし、本当に始めてよかったと思います。

――「東京ゲームショウ」が契機となり、ここ1~2年で劇的に環境が変わったのですね。

 そうですね。昨年YouTubeで動画投稿を始めた時も、ゲームプレー動画をアップするようになってからは見てくれる方がすごく増えました。仕事でゲームと向き合うようになって、今まで以上にゲームが大好きになりました。

――ゲームプレー配信をするうえで、心がけているポイントはありますか。

 あまりかしこまらないようにしています。動画を見てくれるファンの方に親近感を覚えてもらうためにも、ゲームをしている時はできるだけ「素の自分」を出したい。だから関西弁(兵庫県出身)が出たり、普段見られないような表情にもなったりします。ゲーム配信を始めたころは不安でしたが、素の自分でも好きって言ってくれる方がいるんだと気づけました。ゲームはお仕事の中で最も素の自分になれる時間なので、気負わず配信していますね。

(後編に続く)

【Profile】
貴島明日香(きじま・あすか)
1996年2月15日生まれ、兵庫県出身。non-no 専属モデル。日本テレビ「ZIP!」毎週月曜〜金曜のお天気キャスター。モデルとしてTVや雑誌などで活躍する傍ら、ゲーム好きを生かして、ゲーム番組、ゲーム大会、イベント等にも出演。2020年8月からOPENREC.tvで生配信番組「貴島明日香のげーむちゃんねる」をスタート。さらに、20年10月にはYouTubeチャンネル「あすかさんち。」も開設した。
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