「全仏オープン」(フランス・パリ/5月30日~6月13日/クレーコート)大会初日の30日、男子シングルス1回戦で第4シー…

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月30日~6月13日/クレーコート)大会初日の30日、男子シングルス1回戦で第4シードのドミニク・ティーム(オーストリア)が、世界ランキング68位のパブロ・アンドゥハル(スペイン)に6-4、7-5、3-6、4-6、4-6で敗れた。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトなどが伝えている。【関連記事】スランプに苦しむティーム「ベストの状態をまだ探している」【ドロー表】2021「全仏オープン」男子シングルス

「全仏オープン」2018年・2019年大会の準優勝者にとって1回戦敗退は初の事態。また、グランドスラムでの2セットリードからの逆転負けは、2017年「全米オープン」でフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)に喫して以来2回目となる。

4時間半近くに及んだこの試合、序盤はティームが好調で、相手の最初のサービスゲームをブレークして第1セットを取る。第2セットに入ると自身も2度ブレークされたが、相手のサービスゲームを3回破って、セットカウント2-0とした。しかし第3セットで先に得たブレークポイントを逃すと、第8ゲームを4ポイント連取で奪われ、1セット取り返される。その後ティームはサーブやフォアハンドの安定感を失い、何度もデュースに持ち込まれる展開となり、大事な部分で競り負けて逆転負けを喫した。

2020年「全米オープン」でグランドスラム初優勝を果たしているティームは、「モチベーションに問題があるわけじゃない。でも自分のテニスをすることができなかった。ショットのすべてがパワー不足だったし、正確性も足りなかった。練習やマドリード、ローマではいいショットが打てていたのに、リヨンとここでは違った。まったく自分らしいプレーができなかった。厳しい状況だよ」と述べている。

「僕にとって初めての状況だ。これまで世界5位から8位に落ちたりしたことはあるけど、こんな負け方をしたことはなかった。特にここローランギャロスではね。2セットリードから負けるなんて、原因を分析して何が悪いのかを考えないといけない」

2週間前に「ATP250 ジュネーブ」でロジャー・フェデラー(スイス)を下していたアンドゥハル。2セットダウンからの逆転勝利は今回が初で、トップ5選手相手の白星もこれが初。さらにキャリア通算150勝目だった。

「ローランギャロスでの特別な勝利になったよ。偉大な選手を相手に、2セットダウンから逆転勝ちしたわけだからね。フェデラーに勝てたことが自信になり、自分を信じられるようになった。だからこそ、2セットリードされていても自分を信じ続けることができて、集中力を保てたんだ。これまでスポットライトを浴びたことがなかったから、この(フェデラーとティーム相手の)2つの勝利は早目のクリスマスプレゼントだね」

そんなアンドゥハルは、歓喜の一方で相手に対する思いやりも忘れない。試合後ティームに「不運だったな」と声をかけると彼から「いい試合だった。幸運を」と返ってきたと明かしている。「自分が勝った時にはいつも相手にそう声をかけるようにしているんだ。僕自身、負けた時の苦い気分はよく知っているからね」と、一時は世界32位まで到達しながらも、2016年から2017年にかけて3度右肘を手術した苦労人は語っている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」でのティーム

(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)