「暗黙のルール」なるものがある。メジャーリーグでは「Unwritten Rules(アンリトン・ルール)」と呼ばれ、明…

 「暗黙のルール」なるものがある。メジャーリーグでは「Unwritten Rules(アンリトン・ルール)」と呼ばれ、明文化されていない規則のこと。破ろうものなら、高い確率で報復にあう。今回はメジャー1年目のルーキーが一騒動起こした。

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 17日、ホワイトソックスが15-4とツインズをリードした9回表2死の場面。11点差で白旗状態のツ軍マウンドには、投手でなく野手が上がっていた。打席の新人メルセデスはカウント3-0(スリーボール・ノーストライク)からフルスイングし、本塁打を放った。翌日ツ軍との試合で、背中をかすめる危険球を受け、ツ軍の投手と監督が退場処分となった。

 ここでいう暗黙のルールは「点差が開き、勝敗がほぼ決まっている試合終盤で、有利なカウント3-0から打つべきではない」というもの。不文律を破った形のメルセデスは「ただ楽しんでいるだけ。これが野球だよ」と悪びれる様子はなかった。

 糾弾したのは、自軍のラルーサ監督で「彼は『待て』のサインを見落とした。大きなミス。我々は相手をリスペクトしなくてはいけない」と猛批判した。米国内では賛否両論があり「考えが時代遅れ」「敬意を欠いた行動」「規則上は何の問題もない」などと SNSで議論が起こった。

 日本人メジャーリーガーも洗礼を浴びたことがある。メッツ新庄剛志は01年5月24日、11-3とリードしたマーリンズ戦の8回、カウント3-0から打ちにいき、空振りした。翌日同じ相手との試合で、左肩に強烈な報復死球を受けた。その影響から04年に日本球界復帰した後、カウント3-0から打ちにいけなくなり「メジャー(3年間)の慣れがあってね」とトラウマになったことを明かしている。

 日本のプロ野球も例外ではない。代表的なのは、01年5月22日の巨人対ヤクルト戦。8-1とリードしたヤクルト藤井秀悟投手が9回表2死三塁の打席でフルスイング。一塁に全力疾走して遊ゴロとなった。ベンチに帰る際や、その裏にマウンドに上がる際、巨人ベンチから「野球を知ってんのか」などと痛烈なヤジを浴びた。動揺した藤井は涙ぐみ、本塁打、連続四死球を与えて1死も奪えず、完投目前で降板した。翌日、巨人ベンチに謝りにいこうとしたが、若松監督から「お前は何も悪くない」と止められた。「僕が暗黙のルールを知らなかった」と入団2年目の藤井は肩を落とした。

 暗黙のルールには、いわゆる「武士の情け」のような意味合いが含まれる。大量の点差がつき、すでに勝敗が動かないようなケースで、勝っている側がバントや盗塁をしない、積極的に点差を広げようとしない、などなど。相手のことを考え、死人にムチ打つような行為はやめましょう、というルールブックにないマナーだ。

 やられた側は許さない。個人単位でなく、チームをあげて「暗黙の報復行動」に出る。打者への死球を指示され「よけづらい太ももを狙え」などと具体的に言われた投手もいる。報復合戦になって、よく起こるのが乱闘。「乱闘では全員がベンチから出て参加しないといけない」という、よくわからない暗黙のルールもある。

 野球規則を破ればペナルティーで済むが、暗黙のルールを破れば痛い目に遭う。プロの世界に入った選手は、表と裏のルールを学ぶ必要がある。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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