井手監督と現在所属する選手達にとっては初のリーグ戦勝利 東京六大学春季リーグ戦が23日、神宮球場で行われ、第1試合では東大が法大に2-0で勝利した。2017年秋から続いていた連敗は「64」でストップ。7季ぶりの勝利を挙げたナインは、笑顔や涙…

井手監督と現在所属する選手達にとっては初のリーグ戦勝利

 東京六大学春季リーグ戦が23日、神宮球場で行われ、第1試合では東大が法大に2-0で勝利した。2017年秋から続いていた連敗は「64」でストップ。7季ぶりの勝利を挙げたナインは、笑顔や涙で喜びを噛み締めた。

 東大は先発の奥野雄介投手(4年)が5回2安打4奪三振無失点と試合を作り、計3投手の継投で法大打線を完封した。打線は2回2死二塁から松岡泰希捕手(3年)の右前適時打で先制。4回には1死一、三塁から阿久津怜生外野手(3年)のボテボテの投ゴロの間に三塁走者が生還し、2点目を奪った。

 勝利の瞬間、東大ナインは喜びを爆発させ、ベンチから飛び出した。昨年就任した井手峻監督と、現在野球部に所属する選手たちにとっては、初のリーグ戦勝利。井手監督は「夢のようです。嬉しいです」と笑顔を見せた。初回に三塁内野安打を放った主将の大音周平内野手(4年)は、「ずっと勝っていなかったので感動しました。言葉に表せないです」と喜んだ。

 今季初週の早大戦、1回戦では5-6で惜敗。2回戦ではあと一本が出ず引き分けに終わるなど、善戦を見せていた東大。22日の法大1回戦では、6回までリードするも、終盤に大量失点を許し敗れていた。2015年春に法大に勝利し、連敗を「94」で止めたのも5月23日。奇しくも6年前と同じ日に、東大が白星を手にした。(上野明洸 / Akihiro Ueno)