野球のU18(18歳以下)日本代表候補の強化合宿が3~5日、奈良県内であり、全国から集まった38人の3年生が参加した。甲子園常連校の選手が多く集まる中、公立、古豪、通信制から参加した3人の選手も自身の特長を示しながら、存在感を放った…

野球のU18(18歳以下)日本代表候補の強化合宿が3~5日、奈良県内であり、全国から集まった38人の3年生が参加した。甲子園常連校の選手が多く集まる中、公立、古豪、通信制から参加した3人の選手も自身の特長を示しながら、存在感を放った。
U18ワールドカップ(W杯)は9月に沖縄で開催される。大会連覇に向けた合宿は、メンバーの半数以上が3月の選抜高校野球大会で活躍した選手たちだった。
横浜(神奈川)の優勝に貢献した投打「二刀流」の左腕・奥村頼人や初出場のエナジックスポーツ(沖縄)を引っ張った俊足巧打の内野手・イーマン琉海(るかい)らが代表入りへアピールした。
一方、春夏の甲子園大会の出場経験のない2校から選ばれた左腕も存在感を示した。唯一の公立校から参加となった高蔵寺(愛知)の芹沢大地と、創部間もない通信制の未来富山の江藤蓮だ。
ともに140キロ台の直球に威力があり、紅白戦では強豪校の打者たちを押し込んだ。ポテンシャルの高さを披露し、日本代表の小倉全由(まさよし)監督も高く評価した。
抜群の野球センスを見せたのは1980年夏を最後に甲子園から遠ざかる古豪、滝川(兵庫)の二刀流右腕・新井瑛太だ。投げては直球は140キロ台後半を記録し、フリー打撃ではミート力を見せつけた。
10年ぶりの日本開催となるW杯の登録メンバーは20人。代表チームは、各都道府県高校野球連盟などと協力しながら、各地の逸材たちの情報を共有しており、チーム作りに生かしていく。【長宗拓弥】