※1日目のレポートはこちら2日目の舞台は北見市。海沿いの町常呂のバスターミナルからスタートする。北見の人気グルメスポットは、オホーツク海沿いに位置している海鮮が美味しい常呂と、一気に南下して、質の高い菓子店やベーカリーが多数店を構える北見駅…

※1日目のレポートはこちら

2日目の舞台は北見市。海沿いの町常呂のバスターミナルからスタートする。北見の人気グルメスポットは、オホーツク海沿いに位置している海鮮が美味しい常呂と、一気に南下して、質の高い菓子店やベーカリーが多数店を構える北見駅周辺の中心街。両者は約45km離れており、往復するのは厳しい距離だ。帰路は常呂〜北見を走るバスなどを利用することを想定し、常呂からスタートすることになった。


常呂バスターミナルからスタート!ここからバスで北見駅や端野にいくことも可能


皆で漁協を目指す

まず、常呂漁協の直売店を目指す。ここには朝水揚げされたホタテが店頭に並ぶのだ。
朝9時頃、常呂漁協に到着すると、ホタテの貝柱が並んでいる。新鮮な海の味覚が一般の店舗とは比べものにならない価格で販売されており、ここからすぐに宅配便で全国に発送することが可能とあり、多くの参加者が発送手続きを行った。

この日は、駐車場内にサポートカーを停め、許可を取って炊き立てのごはんを持ち込み、漁協のホタテで超新鮮なホタテ丼を作って食べることに。


肉厚のホタテ!朝むいたばかりの新鮮なホタテは弾力が違う


採れたてのホタテでホタテ丼を作る参加者たち

常呂のホタテは肉厚で、品質の高さには定評があるのだが、数時間前に採り、むいたばかりの新鮮なホタテは歯応えがあり、噛む音がするほどの感動的な食感だ。これほど美味で大ぶりのホタテを新鮮な状態で食べられるとは、まさに旅の醍醐味。美味しすぎておかわり希望者が続出し、ホタテを追加調達するほど。

良質な海の幸の次は、海の街のスイーツ。地元に長く愛されてきた「竹岡菓子舗」が、定休日にも関わらず、我々のために急遽店舗を開けてくれることになった。


長くこの地でお菓子を焼き上げる竹岡菓子舗


大人気のシュークリームとエクレアを用意し、店を開けて待っていてくれた

店舗に入ると、参加者のために焼いてくれたシュークリームとエクレアが並んでいた。他にも焼き菓子は並んでいたが、ほぼ全員がシュークリームとエクレアを注文。パリッと焼き上げられた皮にホイップとクリームが入ったシュークリームも、パンパンにクリームが詰められたエクレアも、食べ応えがありながらも、しつこくなく、ペロリと食べられる。「両方食べたい」という強者も登場。良質な素材で心を込めて作られた懐かしさの漂う老舗のスイーツにほっこり。ごちそうさまでした!

続いては、常呂名物の「アドヴィックス常呂カーリングホール」 へ。ここは平昌五輪でメダルを獲得したカーリングチーム「ロコ・ソラーレ」の本拠地。この日も2名の選手が実際に氷上で練習をしており、一同大興奮! ここでは、誰でも事前に申し込みをすればカーリング体験もできる。いつか体験してみたい。


カーリング場を見学。ロコソラーレのメンバーが練習していた!


カーリングホール 前で記念撮影

実は、この時点で盛り上がりすぎてしまい、すでに想定時刻を大きく回っており、サロマ湖方面をめぐる予定は断念し、シンプルなルートで南下することになった。

常呂川の堤防上の道を選び、端野に向かう。見晴らす広大な景観全てが、この時期限定の色に彩られ、見たことのない世界を描き出していた。堤防上の道は車も来ず、道に迷うこともない。ゆったりと走り、美しい眺めを満喫した。


堤防上はノーストレス!広がる景観の美しさにも感動


あまりの美しさに、何度も停止して記念撮影を楽しむのだった

一般道に降りてからも、美しい黄葉の景観が広がっていた。交通量も多くなく、大型車も自転車に配慮し、十分なスペースをあけて追い抜いてくれるのがありがたい。


黄葉を堪能しながら、常呂川沿いを南下する


端野駅で小休憩


端野駅横の石倉倉庫を通過

続いてはベーカリー「捏」へ。中身を選べば、その場で仕上げてくれるコッペパンサンドをベースに、軽いランチとすることに。クリームやジャム、あんなどの甘味が多いが、コロッケなどの食事コッペを作ることもできる(ラインナップは日により変わる)。
ついつい食べてみたくなり、2つ、3つとパンを選ぶ参加者もいたが、できあがったコッペパンサンドを受け取り、そのボリュームに圧倒される。気前よく中身を詰められ、ずっしり重い! 果たして、食べ切れるのだろうか。


ベーカリー 捏でランチ。まだ空腹感はないけれど…

イートインで、コーヒーとともに、作り立てのコッペパンサンドを味わう。美味しいが、ここまで明らかに食べ過ぎだ。たくさん走って消費しなくては!と話し合う参加者たち。だが、このあともスイーツが待っているのだ。


夫婦でコッペパンサンド

北見中心街を目指す。ほどなく、北見市街地に差し掛かり、駅前のアーケードが見えてきた。目指すのは、北見でもっとも有名な菓子店のひとつ「大丸」。スポーツバイクをかけるサイクルラックや休憩室が併設されており、名物のあん入り焼き菓子「ほっちゃれ」がサイクルウェアの背中のポケットにピッタリ収まることもあり、サイクリストのテッパン補給箇所なのだ。


北見中心街を目指す


大丸のサイクルラックもこの日は自転車で満員に

食べ続けてきた参加者も、店内に並ぶ和洋菓子や生ケーキを見ると、がぜんやる気を取り戻すのがもぐもぐライド。ここまでかなりの量を食べてきたため、大丸では小ぶりなお菓子を買い、次の観光スポットを目指す予定だったのだが、ここで「ケーキを食べたい」という声が一気に高まり、急遽ケーキ休憩をとることになった。


北見でもっとも有名な菓子店のひとつ「大丸」はサイクリストのテッパンの立ち寄り場所

素材もよく、手も込んでいるのに、都内に比べると驚くほど値段もリーズナブル。食べてみたくなるのはよくわかる。おいしいケーキを堪能し、会話にも花が咲く。

ある意味予想通り休みすぎてしまい、北見中心街での他の立ち寄りは全てキャンセル、一路、端野のゴール方面に向かうことになった。このままでは16時ゴールが危ういのだ。空の雲行きが怪しいこともあり、早め早めの移動をした方がいいだろう。


オープン直前のアルゴグラフィックスカーリングホールを見物

新しく建設された「アルゴグラフィックスカーリングホール」に立ち寄りつつ、端野へ。エネルギーのチャージを続けている参加者は皆元気で、バイクを快調に走らせる。

最後の立ち寄りは「Shiga」だ。ここも和洋菓子、ソフトクリームなど品揃えが豊富で、カフェも併設されている、人気の立ち寄りスポット。旬の素材を活かしたケーキや、その場でクリームを詰めてくれるサクサクコロネなどに、目移りしっぱなし!


最後の立ち寄りは、端野の名店「Shiga」

ただ、さすがに満腹な参加者が多く、パッケージされ、完食しなくても持ち帰れるワッフルが一番人気だったようだ。


一番人気は、やはりボリューム満点のワッフル

カフェスペースで、それぞれが選んだスイーツを頬張りながら、今日の思い出話に花を咲かせる参加者たち。ゴールは近い。


ゴールに向けての最後の上り。これで終わりかと思うと少し寂しさも漂う

名残惜しくも店舗を後にし、ゴールを目指す。美しい端野の田園風景を抜け、最後の上りに差し掛かる。ここを越えれば、ゴール地点である「ノーザンアークリゾート」が見えてくる!


ゴール!デッドラインとしていた16時ギリギリだった

気温が下がってはいたが、美しい夕景の中、皆元気いっぱいにゴール。美味しい食べ物、最高の景観を楽しみ、大満足の1日だった。

ここには「金の湯」という人気のお風呂がある。ブラウンがかった色味の温泉は、しっかりと体を温めてくれ、美肌効果も高いという。参加者たちは日帰り入浴で汗を流し、疲れを癒し、帰路に備えたのだった。

今回はレンタカー使用者と夜のフライトで戻る参加者が多かったため、ここの駐車場にクルマを停めてもらい、常呂まで主催者が運搬したのだが、北見〜端野〜常呂には路線バスが走っており、数台の自転車なら運搬も可能。クルマを停め、常呂までバスで出ることも、ゴール後にバスで移動することもできる。北見、端野、常呂ではレンタサイクルの貸出/返却も可能。常呂で自転車を借り、ノーザンアークで自転車を返却し、手ぶらで帰ることも! 今後、荷物の運搬、空港との接続など、さらに環境整備も進むことだろう。

2021年も、もぐもぐライドは通常開催予定。内容は変わることになるが、オホーツクの味覚を楽しみたい方は、ぜひ予定をチェックしてほしい。

画像:編集部、サイクルアドベンチャーオホーツク推進協議会