シーズンの終わりにイタリアのミラノで行われる、21歳以下のトップ8選手による大会「Next Gen ATP ファイナルズ…

シーズンの終わりにイタリアのミラノで行われる、21歳以下のトップ8選手による大会「Next Gen ATP ファイナルズ」。その出場権争いは、シーズン開幕から3ヶ月が経った現在、4人の有望な選手たちがリード。ATP公式ウェブサイトが紹介している。【動画】ムゼッティのカッコイイ片手バックのダウン・ザ・ライン

共に19歳の2人のイタリア人選手、ヤニク・シンネルとロレンツォ・ムゼッティは、それぞれATP1000とATP500の大会で自身最高の成績を記録し、世界ランキング100位以内で最年少の選手となっている。

セバスチャン・コルダ(アメリカ)とフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)も良い立ち位置にいる。2人はいずれも今年に入ってからATP250の大会で決勝に進出しており、さらにコルダは「ATP1000 マイアミ」で、マスターズ1000大会で初めての準々決勝進出を果たしている。

現在ミラノでの戦いへの出場権争いをリードしているこの4人の選手と、この3ヶ月間に活躍したその他の選手たちを見てみよう。

第1位:ヤニク・シンネル(イタリア) 995ポイント

シンネルは2021年の開幕を「ATP250 メルボルン1(Adelaide)」での活躍で飾った。2020年11月の「ATP250 ソフィア」で優勝を果たして以来の大会出場であったが、たった1セットしか落とさずに優勝。熱戦となった準決勝では対戦相手のカレン・ハチャノフ(ロシア)に握られたマッチポイントをしのぎ、7-6(4)、 4-6、 7-6(4)で勝利をつかむと、決勝では同胞のステファノ・トラバグリア(イタリア)を7-6(4)、6-4で退けて栄冠を手にした。

これに続き、3月には「ATP250 マルセイユ」と「ATP500 ドバイ」で2週連続の準々決勝進出を果たすと、シーズン最初のマスターズ1000大会である「ATP1000 マイアミ」でも躍進を見せた。「ATP1000 マイアミ」は36年の歴史を有する大会だが、シンネルは1990年のアンドレ・アガシ(アメリカ)、2005年のラファエル・ナダル(スペイン)、2007年のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に続いて、10代で同大会の決勝に進出した史上4人目の選手となった(決勝ではホベルト・ホルカシュ(ポーランド)に敗退)。

第2位:セバスチャン・コルダ(アメリカ) 495ポイント

コルダはシーズン初めに出場した2大会で連続して決勝に進出し、初めて世界ランキング100位以内に入った。「ATP250 デルレイビーチ」では、当時世界ランキング52位のトミー・ポール(アメリカ)と25位のジョン・イズナー(アメリカ)を立て続けにフルセットで破り、ツアー大会で初めて決勝に駒を進めた。

この活躍に続けて、コルダはフランスのカンペールで2度目のチャレンジャー大会優勝を果たした。同大会でコルダは4人のフランス人選手を破って決勝に進むと、最後は6-1、6-1と50分足らずでフィリップ・ホランスキー(スロバキア)を撃破した。

「ATP1000 マイアミ」ではマスターズ1000大会で初めて準々決勝まで勝ち進み大注目を浴びた。2回戦でファビオ・フォニーニ(イタリア)を相手に初のトップ20選手からの勝利を挙げ、3回戦では「ATP500 ドバイ」で優勝したばかりのアスラン・カラツェフ(ロシア)を圧倒。そして4回戦では世界9位のディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)と対戦して、初めてトップ10選手から勝利を手にした。

第3位:フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ) 465ポイント

シンネル同様、オジェ アリアシムはメルボルンでのATP250 大会で素晴らしいシーズン開幕を飾った。「ATP250 メルボルン2」でツアー大会で7度目となる決勝進出を果たし、そこでダニエル・エバンズ(イギリス)に屈した。

この大会での好成績に続いて、翌週始まった「全豪オープン」でも最高のパフォーマンスを発揮した。4回戦に進出するまで、1セットも落とさずにセドリック マルセル・ステッベ(ドイツ)、ジェームズ・ダックワース(オーストラリア)、デニス・シャポバロフ(カナダ)を撃破。4回戦では、その後ベスト4まで勝ち進んだアスラン・カラツェフ(ロシア)を相手に2セットを先取したものの、3時間25分の熱戦の末に逆転負けを喫し、同大会を去った。

現在世界22位のオジェ アリアシムは、準々決勝まで勝ち進んだ「ATP500 アカプルコ」では同じ若手スター選手のコルダと対戦して勝利。「ATP1000 マイアミ」では3回戦に進出した。

第4位:ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア) 385ポイント

2021年の「Next Gen ATP ファイナルズ」には、開催国イタリアの選手が初めて2人出場することになるだろうか。ムゼッティはトルコのアンタルヤとイタリアのビエッラで行われた2つのチャレンジャー大会で準優勝を果たし、力強いシーズン幕開けを飾った。

今年初のツアー大会出場となった「ATP500 アカプルコ」では、予選から6連勝を挙げてATP500大会で初めて準決勝に進出。現在19歳のムゼッティはシュワルツマン、フランシス・ティアフォー(アメリカ)、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を立て続けに倒して大会ベスト4に残り、初めてランキングトップ100に入った。上位100選手の中で最年少であるムゼッティは、初出場した「ATP1000 マイアミ」でも3回戦まで勝ち進んだ。

コルドバを驚かせたCerundolo

チャレンジャー大会で7勝7敗の成績を残しているJuan Manuel Cerundolo(アルゼンチン)は、ツアー大会本戦初出場を目指して「ATP250 コルドバ」の予選に出場し、この大会のタイトルを獲得した。

当時世界ランキング335位であったCerundoloは、本戦では4試合連続で3セットを戦い抜くなど8試合連続で勝利を挙げ、1990年以降で5番目に低い世界ランキングでのツアー大会覇者となった。Cerundoloは現在「Next Gen ATP ファイナルズ」に向けた競争で第5位(288ポイント)。ブエノスアイレス生まれのCerundoloは、南米出身の選手として初めての同大会出場を目指している。

チャレンジャー大会優勝者

先に紹介したコルダは、今年行われたチャレンジャー大会で優勝した7人の若手選手のうちの1人だ。2021年のチャレンジャー大会では、他にブランドン・ナカシマ(アメリカ)、セバスチャン・バエス(アルゼンチン)、ジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)、トマーシュ・マハーチュ(チェコ)、カルロス・ヒメノ バレロ(スペイン)、ドミニク ステファン・ストリッカー(スイス)らが優勝を飾っている。この7人は全員、「Next Gen ATP ファイナルズ」出場に向けた争いで上位15人に入っている。

(テニスデイリー編集部)

※写真はシンネル(左)、ムゼッティ(右)

(Getty Images)