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 NBAのトレーディングカードは今、過去に類を見ないスピードで高騰を続けている。最近では、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)のサイン入りロゴマンルーキーカードが日本円に換算して約4億9000万円で落札されたことが世界的な話題となった。

 これまで、トレカは実体があり、スクリューダウンやカードファイルに保管してコレクションすることが当たり前だった。しかし、近頃はカードさえもデジタル化され、ブロックチェーンの技術が応用されるまでに進化している。

 NFT(非代替性トークン)の市場を牽引する「NBA Top Shot」は、NBAとカナダに拠点を置く「ダッパーラボ」が展開するデジタルカードゲーム。最近では、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)やケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)らから3億500万ドル(約335億円)もの資金調達をしたことが広く報道されたことも記憶に新しい。

「NBA Top Shot」は、昨今のデジタルコレクティブを象徴するサービスだ。馴染みのあるフィジカル版のトレカであれば、選手がジャンプショットやドリブルをしている静止画が様々な加工技術によりプリントされているわけだが、「NBA Top Shot」の場合、選手がオンコートで見せたハイライト、すなわち動画がデジタルカードとなってパッケージに封入されている。そして、そのデータはマーケットプレイスで売買することが可能で、封入の少ない人気選手のスーパープレーは高額で取引が行われているのだ。

『HoopsHype』は、まさに“HYPE”な時期を迎えている「NBA Top Shot」より、高額取引カードランキングを発表。以下では、同ランキングからトップ5に限定し、実際の取引額を見ていきたい。

第1位:レブロン・ジェームズ


取引額 – 約2270万円

封入パック – Cosmic(シリアルナンバー:29)


 堂々の第1位は、NBAのキングことレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)のワンハンドダンク。これは、2019-20シーズンのサクラメント・キングスとの一戦で飛び出たスーパープレーで、当時キングスに所属していたボグダン・ボグダノビッチ(現アトランタ・ホークス)を抜き去り、半ば諦め気味に棒立ちするネマニャ・ビエリツァ(現マイアミ・ヒート)の上から強烈な一撃をお見舞いしている。

第2位:ジャ・モラント


取引額 – 約1090万円

封入パック – Holo MMXX(シリアルナンバー:8)


 第2位にランクインしたのは昨シーズンの新人王、ジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)。自身より18cmも身長の高いアーロン・ベインズ(現トロント・ラプターズ)の上から決めてみせた豪快なポスタライズは、同選手のルーキーイヤーのハイライトのひとつとして記憶されている。

第2位:ザイオン・ウィリアムソン


取引額 – 約1090万円

封入パック – Holo MMXX(シリアルナンバー:1)


 モラントと同期のザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)もライバルに引けを取らない人気銘柄。こちらは、ルーキーイヤーに飛び出たザイオンのキャリア初のブロックショットで、ドライブからフローター気味に放ったマリーク・ビーズリー(ミネソタ・ティンバーウルブズ)のショットを漫画顔負けのヘルプで阻止し、会場を沸かせた。

第4位:ヤニス・アデトクンボ


取引額 – 約1040万円

封入パック – Cosmic(シリアルナンバー:1)


 怪物ルーキー2人に次ぐ高額取引は、2年連続MVPのヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)が昨シーズンのインディアナ・ペイサーズ戦で見せたモンスターダンク。ジャカール・サンプソン(インディアナ・ペイサーズ)、ゴガ・ビターゼ(インディアナ・ペイサーズ)のダブルブロックをもろともしないこちらのダンクは、まさにグリークフリークの類稀な身体能力を象徴している。

第5位:ステフィン・カリー


取引額 – 約930万円

封入パック – Deck the Hoops(シリアルナンバー:1)


 高額取引はダンクばかりかと思いきや、「NBA Top Shot」には相手選手を翻弄するハンドリングもモーメントの一種として封入されている。ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)が今シーズンのミルウォーキー・バックス戦で見せたプレーは、マッチアップした相手に情けをかけたくなるほど惚れ惚れするもので、ドリュー・ホリデー(ミルウォーキー・バックス)はクリスマスゲームに不名誉なプレゼントを受け取ってしまった。

 文=Meiji