GI大阪杯(阪神・芝2000m)が4月4日に行なわれる。 2017年にGIへ昇格した同レースは、それ以前から実績馬が集…
GI大阪杯(阪神・芝2000m)が4月4日に行なわれる。
2017年にGIへ昇格した同レースは、それ以前から実績馬が集う舞台として注目され、そうした実績馬や有力馬が期待に応えるケースが多かった。実際、過去10年の結果を振り返っても、1番人気は4勝、2着2回、3着2回、2番人気は3勝、2着2回、3着2回と、上位人気馬がほぼ毎年のように馬券対象の3着以内に入っていて、比較的堅いレースとなっている。
今年も、昨年の牡馬クラシックで無敗の三冠制覇を遂げたコントレイル(牡4歳)や、スプリント、マイル路線で無類の強さを誇り、現在GI3連勝中のグランアレグリア(牝5歳)、さらにコントレイルのライバルとしてクラシックで上位争いを演じたサリオス(牡4歳)と、現役トップクラスの実力馬が出走。その牙城を崩すのは簡単なことではないだろう。
ただ、過去10年の大阪杯で1~3番人気が上位を独占したケースはない。6番人気以下の伏兵が頻繁に馬券圏内に突っ込んできており、3連単では時に好配当が生まれている。
ならば、今年も「3強」の一角崩しが狙える穴馬を探し出し、オイシイ馬券を狙ってみるのも悪くない。そこで、GII時代も含めた過去10年の結果を参考にして、その候補をピックアップしてみたい。
まず、過去の激走馬をチェックしてみると、主に2つのパターンがあることがわかった。ひとつは、前走で馬券圏外に沈んで人気を落としたGI馬。もうひとつは、直近の重賞やオープンレースを続けて好走していながら、「GIでは足りないと見られた」あるいは「メンバーがそろっていた」ため、人気薄になった馬である。
前者のいい例となるのは、2013年に5番人気で3着に入ったエイシンフラッシュ、2018年に6番人気で2着入線を果たしたペルシアンナイト、2019年に9番人気で勝利を飾ったアルアインらがそうだ。
後者においては、2012年に6番人気で快勝したショウナンマイティ、2015年に6番人気で3着となったエアソミュール、2016年に5番人気で2着と好走したキタサンブラックなどが挙げられる。
とすれば、今年もこの2つのパターンに当てはまる馬を狙うべきだろう。ところが、今年の出走馬の中にはこれら条件にピタリと合致する馬がいなかった。
ひとつ目のパターンとなる人気落ちのGI馬は、今年もペルシアンナイト(牡7歳)、ワグネリアン(牡6歳)といった候補がいる。しかし、この2頭は「前走で......」ではなく、過去3走を見ても馬券圏外に沈む凡走を重ねており、今回人気が落ちるのは必然。
過去例に挙げた3頭は直近3走の中で、GIレースでも馬券に絡んでおり、巻き返しを見込めるだけの下地はあった。そうした要素を踏まえても、今年の2頭は過去の激走パターンに当てはめづらい。
また、ふたつ目のパターンについても、今年はピタリとハマる馬が不在。人気薄が予想される馬の中で、直近2戦で条件戦を勝って、続くオープン特別や重賞でも好走している馬はいるが、重賞やオープン特別で連続好走を果たしている馬はいなかった。
こうなると、今年は人気馬による上位独占があるかも......そんな予感さえ抱いてしまう。だが、"穴馬"を見つけ出す同コーナーでは、好配当への夢を捨てることなく、何とか今年のレースで激走しそうな馬を探し出してみたい。
とにもかくにも、大阪杯の穴馬候補を見出すにあたって、前述した2つのパターンが有力な材料であることは間違いない。ということで今回は、2つのパターンに最も近い馬を「3強」の一角崩しを託す伏兵候補に指名したい。

2018年のダービー馬ワグネリアン。大阪杯での復活が期待される
ひとつ目のパターンからは、ワグネリアンを推したい。
その理由としては、直近3走の中で馬券に絡んでいなくても、GIで掲示板(5着以内)に載っているレースがあること。さらに、過去例に挙げた3頭は、すべて前走からの乗り替わりだった。ワグネリアンも今回、武豊騎手から吉田隼人騎手に乗り替わる。新コンビによって、新味が出ることを期待したい。
なお、同馬は昨年ノド鳴りの手術を行なっており、前走のGII京都記念(5着。2月14日/阪神・芝2200m)はおよそ7カ月半ぶりのレースだった。今回は叩き2戦目であり、上昇の余地が見込めるのも好材料となる。
一方、2つ目のパターンにおいては、ブラヴァス(牡5歳)がオススメ。
同馬は前走のGII金鯱賞(3月14日/中京・芝2000m)で10着と惨敗しているが、3走前にGIII新潟記念(9月6日/新潟・芝2000m)で1着、2走前にはGIIIチャレンジカップ(12月5日/阪神・芝2000m)で2着と、重賞で連続好走している。要するに、前走を度外視すれば、過去パターンにピタリとハマる。
やや強引かもしれないが、金鯱賞は最低人気のギベオンが逃げ切り勝ちを収めた"特殊なレース"だった。加えてレース後、鞍上の福永祐一騎手(※今回の鞍上は三浦皇成騎手)が「(当日の)馬場が合わなかった」とコメントしている。前走を"なかったこと"とする理由づけはある。
仮に前走の大敗がなくても、今回がGI初挑戦となるブラヴァスは上位人気を争うことはなかっただろう。そう考えると、過去の例に挙げた3頭とも雰囲気が似ている。それらと同様、よもやの大駆けがあってもおかしくない。
今年初戦となるコントレイル、グランアレグリア、そしてサリオスがどんなレースをするのか注目を集める大阪杯。はたして、それら人気の有力馬を脅かす存在はいるのか。それが、ここに挙げた2頭であっても不思議ではない。