2日、ソフトバンクの嘉弥真新也は、秋から取り組んだサイドスローに磨きをかけるべく、連日のブルペン入り。佐藤義則投手コーチに左打席に立ってもらい、積極的にインサイドへ投げ込んだ。■秋からサイドスロー転向に着手、連日のブルペン入りで「いい感じ」…

2日、ソフトバンクの嘉弥真新也は、秋から取り組んだサイドスローに磨きをかけるべく、連日のブルペン入り。佐藤義則投手コーチに左打席に立ってもらい、積極的にインサイドへ投げ込んだ。

■秋からサイドスロー転向に着手、連日のブルペン入りで「いい感じ」

 2日、ソフトバンクの嘉弥真新也は、秋から取り組んだサイドスローに磨きをかけるべく、連日のブルペン入り。佐藤義則投手コーチに左打席に立ってもらい、積極的にインサイドへ投げ込んだ。

 秋季キャンプからサイドスローへと転向した嘉弥真。連日のブルペン入りで手応えを感じているのか、「いい感じできてると思います」と表情にも明るさが漂う。森福允彦の巨人移籍によって巡ってきた大きなチャンス。かつては自主トレを共にした“兄弟子”の穴を埋めるべく、急ピッチでのフォーム改造に挑んでいる。

「サイドスローへの転向に1年、2年かかる人もいると聞いた。その中で、11月からキャンプ終了までの4か月で仕上げる自信はある。たまに抜ける球もあるけど、それも左打者にとっては怖いはず。わざと狙うわけじゃないけど、死球が増えても仕方ないくらいの覚悟はある。『あいつのボールは怖い』と思わせれば、こちらが有利になる」

■佐藤投手コーチも評価「秋に比べてだいぶ良くなってはいる」

 左のワンポイントとして1軍に定着するチャンスであることはもちろんのこと、個人的にも大きなモチベーションがある。1月14日に誕生した第1子の存在だ。自主トレ中の沖縄で夫人が出産したため「出産にも立ち会えた」という。そんな新しい家族の誕生を糧に、このキャンプでは「もっとスライダーを極めていきたい」と、さらに投げ込む覚悟だ。

「あとはランナーを背負ってからのクイックなど、やるべきことはいっぱいある。実戦での打者の反応をたくさん見るために、紅白戦でもオープン戦でもできるだけ多く投げたい」

 ブルペンで左打席に立った佐藤投手コーチも「サイド(スロー)にしたといっても、左打者の内角にしっかり投げきれないと意味がないから、(左打席に)立っただけだよ。まあ、秋に比べてだいぶ良くなってはいるかな」と語る。

 目標とする50試合登板に向けて、宮崎での新米パパの奮闘はまだまだ続いていきそうだ。

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura