Tポイント×ENEOS最終日 女子ゴルフの国内ツアー・Tポイント×ENEOSの第2ラウンド(R)の残りと最終Rが21日、鹿児島・高牧CC(6424ヤード、パー72)で行われ、3打差の4位で最終Rを迎えた小祝さくらが3バーディー、1ボギーの7…

Tポイント×ENEOS最終日

 女子ゴルフの国内ツアー・Tポイント×ENEOSの第2ラウンド(R)の残りと最終Rが21日、鹿児島・高牧CC(6424ヤード、パー72)で行われ、3打差の4位で最終Rを迎えた小祝さくらが3バーディー、1ボギーの70で回り、通算10アンダーで逆転優勝を果たした。わずか2週ぶりの優勝で早くも今季3勝目。黄金世代の22歳が混戦を制し、ツアー通算4勝目で強さを見せた。

 小祝が鮮やかに逆転した。2番パー4は残り125ヤードから2メートルにつけてバーディー。4番で落としたが、鈴木愛、サイ・ペイイン、ペ・ソンウの4人と首位で並んだ後の15番でバーディーを奪い、単独首位に躍り出た。直後にペ・ソンウも伸ばして再び並ばれたが、16番パー5でも第3打を75ヤードから3メートルにつけるバーディーで突き放した。

 優勝賞金1800万円を獲得し、賞金ランク3位から1位の笹生優花、2位の古江彩佳を抜いてトップに浮上。今季獲得賞金は1億円を突破した。

 優勝会見では、いつも通りマイペースに回答。主な一問一答は以下の通り。

――優勝した心境は。

「今回もギャラリーがいなかったので、声援が聞こえるわけでもなく、状況がわからない感じで最後の方に自分の結果を知った。みんなが伸ばしてるかもわからない状態。今できるベストを尽くそうと思っていました」

――優勝を意識したのは。

「15番のティーショットは順位を見ていた。自分も攻めなきゃと思って打ちました。後ろの組も15、16番でバーディーを獲るかもしれなかったので、優勝の確信はなかったです」

――最終日に強い。

「最終日というよりも、みんな悪天候で伸ばしていない状況。ツキがあった」

――強風だった。

「ハーフターンで結構風が吹いていた。距離も飛ばない。手の感覚も少しずつなくなって寒いと思っていた。風が強い中で低い球を打つ練習してた。その成果が出たと思います」

――パット練習場で結果を待つ心境は。

「18番が本当に難しくて、この風でみんなどうやって回ってくるのかなと思っていた」

――賞金ランクがトップに浮上した。

「まだ3試合目なので気を緩められない。来週から申ジエさんとかも出てくると思う。追う立場も攻めないといけない。パットを決め切れないとダメなので、あまり追う立場も好きではない。どっちの立場も嫌ですね。パットがよくなかったので、そこをちゃんとしないといけない。今年は賞金女王を目指してやっています。気を緩めずに来週もいいプレーをできるように気を引き締めたい」

自分へのご褒美は?

――副賞はベンツ。

「今乗っている車があるので親戚にあげるかどうかで迷っています」

――自分へのご褒美は。

「今のところはないけど、毎年オフに旅行みたいなものに行っているので、その貯金をしています。一番行きたいのはピラミッド。今はコロナ禍なので国内でも。沖縄とか大阪がいいですね」

――沖縄はこの前(2週前の初戦で)行ったばかりでは?

「宮古島とか。ビーチでゆっくりしたいです。(大阪は)温泉とか、紅葉とか見に行きたいです」

――初戦の勝利後にご褒美と話していた電気バリブラシは買った?

「来週の試合が終わって帰ったら届いていると思います。2勝目ができたら何を買うとか決めていなくて、目標として(ご褒美を)決めるのも久々。最近そういうのを決めてやっていなかった。昨日LINEスタンプを買ったんですけど、何かに使いたい。1個250円のものです。スタンプで250円って『意外とするな』と思ったけど、買ってみようかなと思って昨日の夜買いました。ウサギみたいな動物のやつです」

――優勝を手繰り寄せた要因は。

「後半は耐えるホールが多かった。しっかりとボギーにせずにパーを拾えたのが大きかった」

――15番でワンオン狙いの判断は。

「ドライバーでティーグラウンドに立った時にいこうと思ったけど、キャディーさんは迷っていた。優勝争いしていたし、フォローじゃなかった。一瞬迷ったけど、思い切って打ちました。3人が並んでいたのでバーディーを獲らないと厳しいと思っていた。左の手前のバンカーまで220~230ヤード。ピンまで240ヤードくらいと聞いてドライバーにした。風も左から来ていたので、ピンの左狙い。右に行って池に入ったかなと思いました。ギリギリで、どこに落ちてあそこに行ったのかわからない。ラッキーでした」

――低い球の練習について。

「初戦を見据えてやっていたというわけではないです。自分の球は高いので、風が強い時に低い球も必要だなと。そんなに熱を入れていたわけではないけど、1、2年前くらいからですね。初優勝の後くらい。コーチに低い球の打ち方を教わって練習するようになりました。風が意外と回るホールがあって難しいと感じました。打つギリギリまで考えながらやっていました」

――海外ツアーへの意欲は。

「全米や全英など、海外ツアーは出ようか迷っています。まだ考えていない。コロナ禍で考えるのも難しい。その時になったらしっかり考えたいと思います」(THE ANSWER編集部)