Tポイント×ENEOS第2日 女子ゴルフの国内ツアー・Tポイント×ENEOS第2日が20日、鹿児島・高牧CC(6424ヤード、パー72)で行われたが、降雨によるコースコンディションの不良で一時中断となった末、サスペンデッドとなった。5打差の…

Tポイント×ENEOS第2日

 女子ゴルフの国内ツアー・Tポイント×ENEOS第2日が20日、鹿児島・高牧CC(6424ヤード、パー72)で行われたが、降雨によるコースコンディションの不良で一時中断となった末、サスペンデッドとなった。5打差の21位で出たツアー未勝利・山内日菜子(ライク)が5バーディー、ボギーなしの67で回りきり、通算8アンダーで暫定4位に浮上。他選手の欠場によって繰り上がり出場となった24歳が、初優勝に手が届く位置に来た。サイ・ペイイン(台湾)が11アンダーで暫定首位。

 山内がシンデレラストーリーを描けるか。4番パー4で137ヤードから3メートルにつけてバーディー。6番は151ヤードから5メートル、8番は102ヤードから2メートル、13番は77ヤードから1メートル半、15番は100ヤードから1メートル弱につけてバーディーラッシュだ。

「雨がずっと降っていたけど、集中力が凄くあった。雨にも負けず我慢強くプレーできた。雨はやることが多くて大変なんですけど、仕事が多い分、一つ一つに集中してゴルフができた」

 2016年のプロテストに合格した宮崎出身の24歳。17年の下部ツアーで初優勝したが、20-21年統合シーズンはわずか2試合で予選落ちと前週の43位。アマチュアの小倉彩愛が左手首痛で欠場し、大会3日前の16日に繰り上がりで出場権が回ってきた。練習していた宮崎国際GCから17日に車で駆けつけ、2日間で1ラウンド半を回って調整した。

「ちょっと信じられない気持ちだったけど、練習もいい感触だったので凄い楽しみにしながらこっちに来ました。どちらかというと準備が足りてない。逆に短期集中みたいな感じでできている。疲れを残さず最終日にいけたらと思っていた。短いけど良い練習ができたと思います」

栄養士とトレーナー効果で練習量アップ

 19年はレギュラーツアーに34試合出場したが、19度の予選落ちを喫した。賞金ランクは90位でシード権の獲得はならず。オフに見直したのは食事とトレーニングだ。栄養士に習ってラウンド中は糖質摂取。遠征中に食べたものも写真で送り、アドバイスをもらっている。この日は、おにぎり2つと一口おはぎを食べ「集中力に繋がったんじゃないかなと。凄いためになっています」と笑顔を見せた。

 トレーナーからも体幹強化の方法を学び、1年間続けてきた。これまで練習で球数が増えると腰痛に。それでもトレーニングで体が強くなり、ケアに使っていた時間が練習に代わった。「トレーニングと食事を改善して練習量が増えた。打ち込んでも痛くなくなった。下半身が変わったと思います。食事とトレーニングで4キロくらい痩せた。筋肉質っぽくなって、前よりは見た目が綺麗になったんじゃないかな(笑)」。ショットの安定にも繋がったという。

 自身がレギュラーツアーを主戦場にした19年、渋野日向子(サントリー)が大ブレイクした。「同じ名前というのは嬉しさはありますね。私も頑張ろうと思います」とコメント。来週は出場予定だが、最終予選会105位で今後は極めて限られる状況だ。優勝すれば1年間の出場権を確保できる。

「明日は違った緊張感でプレーできると思うので、そこは凄く楽しみにしています。2日間良いゴルフができた。雰囲気も違って最終組に近い位置でプレーできる。緊張感を楽しみながらプレーできたらいいなと思います。優勝して今後も出たい」

 21日は午前7時20分から第2ラウンド(R)を再開し、最終Rは午前9時20分にスタートする。(THE ANSWER編集部)