レンジャーズのトニー・バーネット投手は昨季、上々のメジャーデビューを飾った。ヤクルトから移籍し、53試合に登板して7勝3敗15ホールド、防御率2.09と好成績をマーク。60回1/3を投げて49奪三振16四球と安定感を見せ、レンジャーズのブル…

レンジャーズのトニー・バーネット投手は昨季、上々のメジャーデビューを飾った。ヤクルトから移籍し、53試合に登板して7勝3敗15ホールド、防御率2.09と好成績をマーク。60回1/3を投げて49奪三振16四球と安定感を見せ、レンジャーズのブルペンに欠かせない存在となった。

■昨季は安定感抜群の投球でレンジャーズに欠かせない存在に

 レンジャーズのトニー・バーネット投手は昨季、上々のメジャーデビューを飾った。ヤクルトから移籍し、53試合に登板して7勝3敗15ホールド、防御率2.09と好成績をマーク。60回1/3を投げて49奪三振16四球と安定感を見せ、レンジャーズのブルペンに欠かせない存在となった。

 野球専門の米データサイト「ファングラフス」は、予測システム「ZiPSプロジェクションズ」 によるレンジャーズの2017年成績予測を掲載し、バーネットがチーム最高の防御率を記録すると算出している。

「ZiPSプロジェクションズ」 は、実際よりもやや“抑えめ”の数字を予測することがほとんどで、バーネットについては今季47試合に登板するとしている。49イニングを投げて、45奪三振16四球5被弾。そして、19失点(自責18)で防御率は3.31と算出。これは、セットアッパーのマット・ブッシュ(3.44)、クローザーのサム・ダイソン(3.45)よりも良く、チームでNO1の数字だ。

 ヤクルトに入団する前の2009年まではマイナーでのプレー経験しかなかったバーネットは、日本で経験を積み、6年目の2015年には守護神として獅子奮迅の活躍を見せた。59試合に登板して、3勝1敗41セーブ、防御率1.29の好成績で14年ぶりのリーグ制覇に大きく貢献。オフには、ヤクルトに恩返しをしたいとの思いからポスティングシステム(入札制度)でのメジャー移籍を目指したが、契約がまとまらずに自由契約となってレンジャーズと2年契約を結んだ。

■1年目でファンの心をがっちり掴んだ“オールドルーキー”

 しかし、その“ヤクルト愛”は日本でも大きな話題に。そして、バーネット自身もレンジャーズ入団後、地元紙のインタビューなどでは必ず日本球界とヤクルトへの感謝の気持ちを明かしていた。

 米国では、32歳の“オールドルーキー”としても話題になったが、念願だったメジャーの舞台でも躍動。地元紙「ダラス・モーニング・ニュース」は、シーズン後にレンジャーズの選手を「格付け」する特集を行い、アンケートでは読者の85%以上が「A」評価とするなど、ファンの心をがっちりと掴んだ。

 地元記者からも「プレッシャーに強い」と評価されたバーネット。来季もレンジャーズのブルペンの中心的存在として、活躍が期待される。