今年初戦ダイキンオーキッドレディス第3日 女子ゴルフの今年初戦・ダイキンオーキッドレディスが6日、沖縄・琉球GC(6561ヤード、パー72)で行われた。8打差の21位で出た21歳の稲見萌寧(都築電気)が65で回り、通算9アンダーで首位に3打…

今年初戦ダイキンオーキッドレディス第3日

 女子ゴルフの今年初戦・ダイキンオーキッドレディスが6日、沖縄・琉球GC(6561ヤード、パー72)で行われた。8打差の21位で出た21歳の稲見萌寧(都築電気)が65で回り、通算9アンダーで首位に3打差の6位に浮上。キックボクシングを取り入れたオフのトレーニングの成果を実感した。西郷真央(大東建託)と森田遥(新英ホールディングス)が12アンダーで首位。

 若き実力者が猛追した。出だしの1番パー4。稲見は残り81ヤードからピン奥に着弾させると、ボールはそのままカップに吸い込まれた。2、3、5、6番でもバーディーと止まらない。後半も1つ伸ばして65。首位と3打差まで駆け上がり、会見でこう振り返った。

「最初のホールでイーグルを獲った時は、(気持ちを上げ過ぎずに)次のホールから気をつけようと思っていました。次のホールも凄くショットがついた。最終ホールに2オンから3パットしたのが悔しいですけど、良いゴルフができたのはよかったです」

 オフはゴルフの技術面よりもウェートトレーニングを中心に取り組んだ。重量のあるものを使った後にキックボクシングを敢行。「キックボクシングは小さい時から好き。(試合を)見るわけではないけど、やるのが好きです」と21歳の女子から少し意外な言葉が飛び出した。実際にリングで戦うわけではないが、エクササイズとして取り入れているという。

オフの成果を実感「見た目が一番変わった」

 筋力強化のおかげで体のブレが少なくなった。ボールへの力の伝わり方も変化。何よりも「見た目が一番変わったかなと思います」と誇らしげだ。大きくなった箇所について「やっぱり太ももですかね。会う人に『デカくなったね』って言われます。私には褒め言葉なので嬉しいです」と笑みを浮かべた。

 昨年はシーズン中にヘッドスピードが落ちたことを痛感。今年はベストに近い数字まで戻ってきた。「この3日間はそこそこ振れているので、去年の今くらいの時期よりは飛距離が伸びていると思います」。今大会は各日1000人のギャラリーを入れ、国内女子ツアーでは2019年の最終戦以来1年3か月ぶりの有観客。「私は観客の皆さんが多ければ多いほど楽しめるタイプ。少しでも入って応援してくれるのが頑張れる源。凄く楽しいです」と歓迎した。

 最終組の一つ前の組で追う展開。「今年の目標は複数優勝とメジャー優勝をしたいです」。さらなる飛躍の年を迎えるため、絶好のスタートを狙う。(THE ANSWER編集部)