今年初戦ダイキンオーキッドレディス第2日、全組終了 女子ゴルフの今年初戦ダイキンオーキッドレディスの第2日が5日、沖縄・琉球GC(6561ヤード、パー72)で行われ、全組が競技を終えた。首位と7打差の20位で出た渋野日向子(サントリー)は6…

今年初戦ダイキンオーキッドレディス第2日、全組終了

 女子ゴルフの今年初戦ダイキンオーキッドレディスの第2日が5日、沖縄・琉球GC(6561ヤード、パー72)で行われ、全組が競技を終えた。首位と7打差の20位で出た渋野日向子(サントリー)は6バーディー、1ボギーの67で回り、通算6アンダーで首位の19歳・西郷真央(大東建託)と森田遥(新英ホールディングス)に4打差の5位に浮上。男子の石川遼(カシオ)の助言が奏功し、4つのパー5全てでバーディーを奪ってみせた。

 渋野がロングホールで着実に伸ばした。前半11番。残り74ヤードからの第3打を57度ウェッジで1メートル半につけてバーディー。18番も第3打を残り75ヤードから1メートル半につけて伸ばした。後半4番は残り108ヤードから9アイアンで1メートル半につけてバーディーを奪うと、7番も残り93ヤードから46度ウェッジで2メートル半につけた伸ばした。

 ラウンド後は「久々にパー5で全部バーディーを獲れたので(沖縄料理を食べて)明日2キロくらい太って帰ってくると思います」と“シブコ節”で上機嫌。笑顔を咲かせ、パー5で伸ばせた要因を明かした。

 昨年国内ツアーのパー5平均スコアは4.7353。確実にバーディーを獲れているとは言えず「バーディー率が明らかに低い。マネジメントの必要性を感じて、そこから100ヤード以内を強化するためにウェッジを4本にした話に繋がる。52度を50%くらいの力で振らないといけないところを54度がカバーしてくれる。1本に頼りすぎなくなった」と説明した。今年からウェッジは46、51、54、57度の4本。パー5で無理に2オンを狙わず、第3打で100ヤード以内の距離をあえて残す戦略を立てた。

世界で結果を残すために進化「攻めのゴルフとは遠ざかっているけど…」

 きっかけは石川だった。昨年限りで青木翔コーチの指導から卒業し、オフは渋野から出向いて練習。「100ヤード以内の精度を上げるならウェッジを増やすのも選択肢」と助言をくれたという。石川も練習から豊富なバリエーションを持って取り組むタイプ。先輩プロから学んだ渋野は「変化すること、新しいことへの挑戦にマイナス、ネガティブなことはない。むしろ楽しんでいます」と、米ツアーで結果を残すために進化を求めた。

 この日は、思惑通りにチャンスをつくってバーディーラッシュ。これまでは攻めのゴルフが信条だったが、裏目に出てスコアを落とすこともあった。本来のスタイルとは異なるが「攻めのゴルフとは遠ざかっているけど、新しい攻め方もあると知った。今ままでの自分のいいところもあるけど、プラスαでいいところがないと上には行けない」と引き出しを増やした。

 苦しいシーズンを過ごした昨年は未勝利。2019年11月以来優勝から遠ざかっている。「いろんなバリエーションも増えていっている。クラブ選びもやっていて楽しい。上位争いも楽しみながらですが、いま自分のやるべきこと、目の前のことに集中してやるべきことをやりきりたい」。1年4か月ぶりの優勝を視野に突き進む。(THE ANSWER編集部)