ウッズの苦労を「みんな理解してない」　事故報道後、マキロイが伝説の復活Vを回顧

交通事故で重傷のウッズにマキロイ「生きていることに感謝」

　米男子ゴルフのタイガー・ウッズ（米国）が23日（日本時間24日）、自動車事故により足の複雑骨折など重傷を負った。各界から心配や激励の声が上がる中、メジャー優勝4度の名手ロリー・マキロイ（英国）は「現時点で、タイガーが生きていることに皆感謝すべき」と語っている。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。

　ウッズはカルフォルニア州で運転中に事故に見舞われた。今後にも注目が集まる中、マキロイは命に別状はなかったことに安堵するとともに、ゴルフよりも大事なことがあると強調している。

「彼は超人ではない。彼も人間で、今までも多くのことを乗り越えてきた。現時点では、誰もが彼が生きているということにだだ感謝すべきだと思う。彼の子供たちも父親を失うことがなかった。それが最も大事なこと。ゴルフはそこからかけ離れている。現時点では重要なことではない」

　ウッズは腰の手術を乗り越え、2019年のマスターズで復活Vを果たした。マキロイはスーパースターが過去にもキャリアの危機を乗り越えたことについて「2017年4月に手術直後のタイガーとランチしたんだ。立つことも困難で、歩くことも難しい苦境からゴルファーとして復活して、2年後にマスターを制覇したんだよ」と思い出を回顧。さらにこう続けた。

往年の名手引き合いにウッズの凄さ強調「僕には考えられない」

「2019年4月のオーガスタで優勝するまでに彼が乗り越えなければいけなかったものを、みんな理解していないんだ」

　往年の名手ベン・ホーガン氏（米国）は1949年に交通事故でもう歩けないと医師に宣告された後、メジャーを何度も制した。マキロイは「ベン・ホーガンが交通事故後に成し遂げたことや、他のアスリートの復活劇をおとしめるつもりはない」とした上で「でも、2017年のランチから2年後にマスターズを制覇した彼の旅以上に偉大な復活劇は、僕には考えられないんだ」と語っている。

　ウッズのマスターズ復活Vは世界中で称えられたものの、間近で見てきたマキロイは凄さをより強調しているようだ。（THE ANSWER編集部）