代表メンバー発表記者会見にのぞむ小久保監督「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(3月7日キューバと開幕戦)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」。都内で行なわれた記者会見で、追加メンバー8選手を含めた27名の最終メンバ…

代表メンバー発表記者会見にのぞむ小久保監督

「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(3月7日キューバと開幕戦)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」。都内で行なわれた記者会見で、追加メンバー8選手を含めた27名の最終メンバーを発表した。野手1人が辞退したために今回は残り1枠を残した形の発表となったが、日本球界を代表するメンバーたちが日本代表に名を連ねた。

小久保監督も今回のチームカラーに関して「投手を中心とした守り」と話したように、投手ではそれぞれの球団でも重要な場面で登板する旬なメンバー6名が追加招集となった。
まずは、“お化けフォーク”を操り、昨年12勝をあげた千賀滉大(福岡ソフトバンク)。初招集となった秋の強化試合では、WBC球への対応に不安を残しただけにWBC球に慣れる事ができるかが、大会での活躍の鍵となる。続いて貴重な左腕として、抑えに中継ぎにフル回転が期待される松井裕樹(東北楽天)。「WBSC世界野球プレミア12」では、国際舞台で苦い経験もしたものの、2年連続30セーブ以上の実力で、日本が誇る若き左腕がWBCの晴れ舞台に挑む。小久保監督のもと代表選出の常連で、集大成となるWBCに挑むのが藤浪晋太郎(阪神)。昨シーズンは7勝に終わったが、国際試合でも威力十分な力のあるボールを投げ込み、小久保監督から寄せられる期待も高い。侍ジャパンでの活躍という点では、同級生の大谷翔平(北海道日本ハム)から差を開けられた格好だが、その潜在能力の高さは甲子園での春夏連覇を果たした高校時代から折り紙つき。WBCを経てひと皮むけることができるか注目が集まる。昨秋の強化試合・オランダ戦では無死一、二塁から始まるタイブレーク方式の延長10回をしのいで勝利投手となった岡田俊哉(中日)も代表切符を掴み取った。チームでも勝利の方程式の一角を担うサウスポーが、侍ジャパンでもきっちりと役割を果たし勝利に貢献する。昨年パ・リーグの最優秀防御率賞に輝いた石川歩(千葉ロッテ)も代表入りを果たした。代名詞であるシンカーを武器に、どこまで海外の強打者を抑える事ができるか、先発候補の一人として侍ジャパン世界一奪還の命運を握る。投手選出の最後は、平野佳寿(オリックス)。抑え・中継ぎとも実績十分の投手がついに代表入り。鋭く落ちるフォークボールで、侍ジャパンの試合終盤を任せることになりそうだ。

 続いて捕手からの追加選出は、強肩が売りの小林誠司(読売)。小久保監督も、投手に合わせた捕手起用を明言するだけに、出番が予想される。過去のWBCでは控え捕手たちが世界一にむけて重要な役割を担ってきただけに、小林に掛かる期待も大きい。

 今回の追加選手の最後は、平田良介(中日)。国際大会での勝負強さは、26打数11安打と打ちまくった「WBSC世界野球プレミア12」で折り紙つき。今回の追加招集も、小久保監督は、「体調が大丈夫か、状態を確認していた。」というように監督からの信頼も厚い。左右に打ち分ける打撃技術は、ボールを動かす投手が並ぶ海外のチーム相手に活躍を見せるはず。

 会見で目指すところを聞かれ、「世界一です」と即答した小久保監督。集大成のWBCでの世界一奪還に向けた戦いがいよいよ始まる。

【侍ジャパントップチームメンバー】※が今回の追加招集選手(残り1名は後日発表)

【投手】=13人

増井浩俊(北海道日本ハム)

宮西尚生(北海道日本ハム)

大谷翔平(北海道日本ハム)

牧田和久(埼玉西武)

則本昴大(東北楽天)

菅野智之(読売巨人)

秋吉亮(東京ヤクルト)

※千賀滉大(福岡ソフトバンク)

※石川歩(千葉ロッテロッテ)

※松井裕樹(東北楽天)

※藤浪晋太郎(阪神)

※岡田俊哉(中日)

※平野佳寿(オリックス)

 【捕手】=3人

大野奨太(北海道日本ハム)

嶋基宏(東北楽天)

※小林誠司(読売巨人)

 【内野手】=5人

中田翔(北海道日本ハム)

松田宣浩(福岡ソフトバンク)

菊池涼介(広島東洋)

坂本勇人(読売巨人)

山田哲人(東京ヤクルト)

 【外野手】=6人

内川聖一(福岡ソフトバンク)

秋山翔吾(埼玉西武)

鈴木誠也(広島東洋)

筒香嘉智(横浜DeNA)

青木宣親(ヒューストン・アストロズ)

※平田良介(中日)