3月開幕の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に挑む野球日本代表「侍ジャパン」のメンバー27人が24日、発表された。小久保裕紀監督は日本ハム・大谷翔平投手を二刀流で起用する方針を明かした。■指揮官「可能性としてはある」…日本…

 3月開幕の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に挑む野球日本代表「侍ジャパン」のメンバー27人が24日、発表された。小久保裕紀監督は日本ハム・大谷翔平投手を二刀流で起用する方針を明かした。

■指揮官「可能性としてはある」…日本ハムとの起用調整へ

 3月開幕の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に挑む野球日本代表「侍ジャパン」のメンバー27人が24日、発表された。小久保裕紀監督は日本ハム・大谷翔平投手を二刀流で起用する方針を明かした。

 日本が誇る至宝が、二刀流で世界に挑む。

 会見に出席した指揮官は、大谷の起用法について問われると「基本的には投手」としながら、登板機会がない試合には日本ハム同様、DHか代打で起用することを明かした。

「あとは日程的にどこで野手で出場が可能なのかというのは、栗山監督、または日本ハム球団と話をしますけど、基本的には投手を中心で考えてます」とした上で、オプションとしての野手出場について「可能性としてはあります。野手といってもDHか代打ということです」と明言した。

■昨季は史上初の投手&指名打者でベストナイン受賞

 第一には本職の投手として期待している。

「まずは先発で与えられてイニング、自分が投げきれるイニングを行って欲しい、抑えてほしいという思いだけですね」と語り、大谷がエースかと問われると「エースは周りが決めることですから。菅野といういいピッチャーもいますからね」と話した。

 大谷は昨季、投手として日本プロ野球史上最速の165キロを叩き出し、3年連続の2桁10勝をマーク。打っても打率.322で22本塁打を記録し、史上初の投手&指名打者の2部門でベストナインを受賞した。昨年11月の強化試合でも東京ドームの天井直撃の衝撃二塁打を放ち、ファンを驚かせた。

「とにかく勝ちたい。優勝したい」。WBCへ向け、こう決意を語り「(ポジションは)使ってもらえるなら、どこでも」と意気込みを見せていた大谷。最速165キロの剛球で強打者をねじ伏せ、バットで各国の好投手を打ち砕く。その二刀流を世界一を争う舞台でやってのける。日本中のファンの希望が膨らむ夢物語が、WBCで見られそうだ。