侍ジャパンで主戦投手と期待されていたヤンキースの田中将大、レンジャーズのダルビッシュ有投手が3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は不参加となり、24日に発表された日本代表の登録メンバー27選手で日本人メジャーリーガーはアストロ…

侍ジャパンで主戦投手と期待されていたヤンキースの田中将大、レンジャーズのダルビッシュ有投手が3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は不参加となり、24日に発表された日本代表の登録メンバー27選手で日本人メジャーリーガーはアストロズ・青木宣親外野手のみとなった。

■「必要であれば喜んで参加します」ベテランの心意気に感銘の小久保監督

 侍ジャパンで主戦投手と期待されていたヤンキースの田中将大、レンジャーズのダルビッシュ有投手が3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は不参加となり、24日に発表された日本代表の登録メンバー27選手で日本人メジャーリーガーはアストロズ・青木宣親外野手のみとなった。

 青木の参加について、小久保監督は「彼自身の口から『どんな状況になろうとも必要であれば喜んで参加します』と早い段階で伝えてくれていた選手。その心意気とメジャーで戦っている強さ、経験を直に同じ野手に伝えてもらえたり、そういうことも含めて期待しています」と全幅の信頼を寄せた。気になる起用方法については「1番、2番のところで起用しようと思ってます」と、経験豊富な斬り込み隊長として起爆剤になることを期待した。

 WBCに出場した日本人メジャーリーガーは、2006年の第1回大会で大塚晶則投手(当時レンジャーズ)、イチロー外野手(当時マリナーズ)の2選手。2009年の第2回大会では松坂大輔投手(当時レッドソックス)、城島健司捕手(当時マリナーズ)、岩村明憲内野手(当時レイズ)、福留孝介外野手(当時カブス)、イチロー外野手(当時マリナーズ)の5選手が参加し、2013年の第3回大会はゼロだった。青木はヤクルトの選手として参戦した06年、09年に連続世界一を経験。WBCは今回が4大会目とはいえ、「日本人メジャーリーガー参戦=世界一」を達成しているだけに、日米通算1965安打の青木へかかる期待は大きい。

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■第2回大会ではベストナイン選出、「自分のやれることは精いっぱいやる」

 青木は2月上旬に渡米。2月18日からアストロズのスプリング・トレーニングに参加し、侍ジャパンへ合流するのは3月1日以降となる。同7日のキューバとの開幕戦(東京ドーム)までの実戦は3日に阪神戦、5日にオリックス戦(いずれも京セラドーム大阪)の2試合があるが、守備での連係や各打者の特徴把握など合流後の課題は多々ある。

 第1回大会は6試合出場、打率.200(5打数1安打)。第2回大会は全9試合に先発出場し、3番打者として打率.324(37打数12安打)、7打点をマーク。大会ベストナインにも選ばれた。

「野球を楽しみながら、プレッシャーを感じながら、最高のプレーをファンの方に見せられればと思います。自分の中でも何か聞かれれば、助言も出来るし、自分にしか分からないことがもちろんあると思う。少しでも力になれればと思うし、自分のやれることは精いっぱいやるつもりです」

 チーム最年長35歳。2大会ぶりの出場となるメジャーリーガーへの期待は大きい。