26日に2021シーズンの開幕を控える明治安田生命J1リーグ。その開幕を前に、全20チームの監督と代表選手がオンラインでのメディア取材に応じた。

例年であれば、選手や監督が一堂に会して開幕前に「Jリーグキックオフカンファレンス」が行われる中、今シーズンは新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響も踏まえてオンラインで実施。開幕カードごとに監督、選手が登場して取材に応対した。

2013年以来の復帰となった手倉森誠監督を新監督に迎えたベガルタ仙台。昨シーズンは木山隆之監督の下でホームで未勝利という屈辱も味わった。

新シーズンの開幕に向けて手倉森監督は「2021年、コロナ禍の状況ですが、延期もなく正しく開催されることは、様々な方のご尽力があってのものだと思います」とコメント。「世界中もですが、日本国民もコロナ禍で窮屈な生活を強いられている中で、人々の気持ちを活性化させられるのがスポーツなんだ、サッカーなんだ、Jリーグなんだという戦いをして見せなければいけないと思っている」と開幕戦の意義について語った。

2008年から2013年まで仙台で監督を務め、2014年からはリオ・デ・ジャネイロ五輪に向けたU-23日本代表の監督に就任。また、日本代表ではヴァイッド・ハリルホジッチ監督の下でコーチを務めていた。その後2019年にV・ファーレン長崎の監督に就任するも、昨シーズン限りで退任していた。

8年ぶりのJ1での指揮となる手倉森監督は「自分としてはJ1に久々に戻ってきて、古巣の仙台に戻ってきましたが、仙台にしてみれば東日本大震災から復興の10年目の節目の年でもある」とし、2021年3月11日で10年目の節目を迎える東日本大震災について言及。当時は仙台で指揮していた手倉森監督は「あの頃のという期待もされている」と、周囲の期待についても語った。

さらに、当時を回想し「2011年の開幕戦がサンフレッチェ広島で、試合をしてから震災に遭った。節目の年にサンフレッチェ広島と試合ができるというのは、ベガルタ仙台のサポーターにとって、あの当時の思いがあると思う」と語り、10年目で同じカードが組まれたことについて言及した。

広島との試合については「ベガルタはまだキャンプをしていますが、一番長くキャンプしているチームとしてタフに戦う姿をお見せして、今年の仙台の戦う姿を開幕戦で見せられればと思います」と戦う姿勢を見せたいと語った。

開幕に向けたキャンプについては「ベガルタ仙台は自分が復帰して、新しいスタートだという意識の中で、選手たちのやってやろうという意識、意欲はものすごく満足している。取り組む姿勢という中で、伸び代もあると感じている」と選手たちの意識の変化を感じているとコメントした。

具体的に開幕に向けては「どういう戦い方をしようとしているかは開幕に寄せてやっているが、いざ勝負になった時の勝負勘に関しては、昨年勝ち星が少なかったチームとしてまだまだ練習試合を多くしているわけではないので、育めているか心配でもある」とし、実際に対戦した時のチームとしての感覚はまだ掴めていないとした。

それでも「広島がやってくるサッカーに対する対応力を磨きながら、1週間磨いて、勝負勘、ゲーム運び、優勢劣勢に対応できるチームにしないといけないという感じがある」と課題を語り、「やろうとしていることへの意識は高いですが、勝負がかかった時に落とし込めない。ミーティングなどでしていきたい」と残り期間で精度を上げたいと語った。

その広島相手に警戒すべき選手については「策士・城福さんの下でのピッチ内での司令塔は青山(敏弘)選手です。常々脅威だと思っていました」と青山敏弘を警戒。「パスの長短を使い分けるというものはゲームコントロール力を示せるものであり、コントロールしながら試合ができるのは青山選手の特徴。彼のリズムの術中にはまらないことが重要かなと思います」とし、青山に良いゲームメイクをさせないことがカギだと語った。