エデン・アザールはすでに最新の負傷以来、2試合を欠場している。彼は左足の筋肉に問題を抱えており、少なくとも2週間は離脱す…
エデン・アザールはすでに最新の負傷以来、2試合を欠場している。彼は左足の筋肉に問題を抱えており、少なくとも2週間は離脱するだろう。
“悪夢”のような時間を過ごすアザールに救いの手、チェルシーが再獲得を検討か
レアル・マドリーが2-1で逆転勝利したウエスカ戦と、2-0で勝利したヘタフェ戦の2試合は、エル・ブランコがラ・リーガ・サンタンデールで首位アトレティコ・マドリーに追いつくための勝ち点6を得た試合だった。
アザールのこれまでのマドリーでのキャリアの中で、怪我の問題は悩みの種となっている。このベルギー人ウインガーは、2019年夏に1億ユーロ(約127億円)でサンティアゴ・ベルナベウに到着して以来、10回目の負傷となる。
この状況は、ガレス・ベイルとカカの状況を大きく彷彿とさせる。ウェールズ人とブラジル人は、どちらも高額な移籍金でマドリーに加入した。1億100万ユーロ(約128億4,700万円)で加入したベイル、6,700万ユーロ(約84億円)で加入したカカは、怪我を繰り返していたこともあり、どちらも高額な移籍金に見合った活躍は出来なかった。
もちろん、ベイルとカカの状況には違いがある。ベイルは4回の欧州チャンピオンズリーグ(CL)で優勝し、そのうちの3回で重要な役割を果たした。一方で、ブラジル人は4年間プレーしたが、最大の功績はリーグ戦での勝ち点100の獲得であった。彼は先発メンバーではなかった。当時の監督ジョゼ・モウリーニョは彼よりも、メスト・エジルを好んでいたからだ。
■レアル・マドリーでのアザール、ベイル、カカを比較
アザールの数字は他の2人に比べて比較的悪く、特にプレー時間の面では劣っている。元チェルシーのアタッカーは、マドリーに加入してから81試合中35試合に出場し、7,350分のうち29.6%(2,176分)の出場に留まっている。
一方のカカは、エジルと先発の座を争っていたが、怪我にも悩まされていた。だが、アザールよりは出場時間を得ている。カカのプレー時間は33.5%であり、クラブでのプレー時間は20,430分のうち6,888分、226試合のうち120試合に出場している。

マドリー時代のカカ[写真/AFP]
ベイルは、401試合中251試合に出場、36,300分のうち17,926分をプレー。62.6%の試合に出場し、圧倒的な勝利を収めている。マドリーでの最初の2シーズンは、怪我の問題はあまりなかったが、それは彼が最高のレベルを提供した時だった。怪我の問題が続いたのは、3年目のシーズンからで、その後彼のパフォーマンスは低下していった。
トロフィーに関しては、7シーズンで16個のタイトルを獲得したベイルがダントツだ(CL4回、リーグ戦2回、コパ・デル・レイ1回、スーペルコパ・デ・エスパーニャ2回、欧州スーパーカップ3回、クラブワールドカップ4回)。
カカは4シーズンで3つのトロフィーを獲得(リーグ戦1回、コパ・デル・レイ1回、スーペルコパ1回)。一方で、アザールはクラブでの1シーズン半で2つのトロフィーを獲得した(リーグ戦1回、スーペルコパ1回)。アザールはカカよりも速いペースでトロフィーを獲得していると言えるかもしれない。
また、ゴール数とアシスト数にも大きな差がある。アザールはマドリーでは、わずか4ゴール7アシストであり、544分に1ゴール、311分に1アシストを記録している。カカは29ゴール39アシストを記録し、236分に1ゴール、177分に1アシストを記録している。一方、ベイルは105ゴール68アシストを記録し、170分に1ゴール、264分に1アシストを記録している。
■アザールにはレアル・マドリーでの時間がまだ残っている
アザールにはまだ時間がある。ベイルは2022年6月までの契約を結んでおり、トッテナムが彼の残留を望まない場合は夏に復帰する可能性もあるが、それでもアザールの起用は減ることはないだろう。
このベルギー人選手は、1年半でこのような印象的でない数字を記録している。しかし、30歳になった彼には、レアル・マドリーで状況を好転させ、1億ユーロの移籍で彼を取り巻いたギャラクティコの期待に応える時間がまだある。