サッカーの歴史の中で、同じシーズンに全てを制したチームは2つしかない。2009年のペップ・グアルディオラ監督のFCバルセ…

サッカーの歴史の中で、同じシーズンに全てを制したチームは2つしかない。2009年のペップ・グアルディオラ監督のFCバルセロナと、2020年のバイエルン・ミュンヘンだ。
チャビ クラブW杯決勝を分析「6冠達成のバルサと同等」
バイエルンはクラブワールドカップ決勝でティグレスに勝利したことで、国内タイトルと欧州タイトルに加え、入手可能な6つのトロフィーをすべて獲得するに至った。
■両チームの比較
・リーグ戦
このシーズンのバルセロナは勝ち点87を獲得し、2位のレアル・マドリーに勝ち点9差をつけ優勝。一方で、バイエルン・ミュンヘンは勝ち点82を獲得し、2位のボルシア・ドルトムントに勝ち点13差をつけた。
バルサは27勝6分け5敗、105得点34失点となっている。一方のバイエルンは開幕から14試合を終えてブンデスリーガで7位となり、ニコ・コバチ監督の解任。序盤は苦しんだものの、その後は20試合のうち19試合勝利。結局、26勝4分4敗、100得点32失点を記録した。
・国内のカップ戦
バルサは7試合に勝利し、2試合を引き分けて15得点8失点でコパ・デル・レイを制した。一方、全ての試合が1発勝負となるDFBポカールでは、バイエルンが6試合で16得点8失点で制している。
・欧州チャンピオンズリーグ(CL)
バルサのCL制覇の道のりは決して簡単なものではなかった。準決勝でアンドレス・イニエスタの劇的弾でチェルシーを下すと、決勝でアレックス・ファーガソン率いるマンチェスター・ユナイテッドを下して、ビッグイヤーを掲げた。
一方、バイエルンは前回大会で無類の強さを発揮し、11試合すべてに勝利。新型コロナウイルスの影響により、決勝戦のパリ・サンジェルマン(PSG)戦では1点差で勝利を飾った。
・スーパーカップ
バイエルンがDFLスーパーカップでドルトムントを3-2で下したのに対し、バルサはスーペルコパ・デ・エスパーニャでアスレティック・ビルバオを5-1で下した。
・UEFAスーパーカップ
両チームともにヨーロッパリーグの勝者を倒すためには延長戦が必要で、シャフタール・ドネツク戦に勝利したバルサはペドロがゴールを決め、セビージャに2-1で勝利したバイエルンはハビ・マルティネスが優勝を決めるゴールを奪った。
・クラブワールドカップ
1-0で勝利したバイエルンはティグレス戦でベンジャミン・パヴァールのゴールがで勝利した。
■全体の数字
グアルディオラのバルセロナはこのシーズン、46勝13引き分け6敗、163得点59敗でシーズンを終えた。10試合少ないバイエルンは、47勝4引き分け4敗、167得点、51失点に終わった。1試合あたりの平均は、バイエルンが得点数は多く、バルセロナは失点数が少ない。