1月26日、Bリーグは理事会後に会見を実施し、新型コロナウイルスが広がる中で開催されている今シーズンの現状を報告した。島田慎二Bリーグチェアマンは「難しいリーグ運営、興行を強いられました」としながらも、「1月21日までにリーグとして10回…

 1月26日、Bリーグは理事会後に会見を実施し、新型コロナウイルスが広がる中で開催されている今シーズンの現状を報告した。島田慎二Bリーグチェアマンは「難しいリーグ運営、興行を強いられました」としながらも、「1月21日までにリーグとして10回の統一PCR検査を行ってきましたが、トータル9157回の検査で、陽性判定は6件。陽性率は0.066%にとどまりました」と、前半戦を何とか乗り切った思いを口にした。その上で、これまでのリーグ運営から得た知見をもとに、Bリーグの「新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」を改正し、試合へのエントリー要件も改め、後半戦もより万全を尽くす姿勢をアピールした。新型コロナウイルスの感染者が出た場合、その濃厚接触者はもちろんのこと、濃厚接触者の接触者についても、PCR検査で陰性確認されるまでは試合へのエントリーを不可とするなど、これまでの事案をもとに、ハードルを上げた形となっている。また、試合中のベンチ選手のマスク着用などについてもより厳しい細則を定めた。

 

 

 一方で、入場制限をしながらの観客動員については、昨年の約50%で推移しているといったデータを提示しつつ、Bリーグを含むバスケットボール・コンテンツのオンライン視聴については、大幅な伸びを記録していることを明らかにした。『バスケットLIVE』『スポーツナビ』によるバスケットボール・コンテンツの視聴数が2020年12月では1098万再生と過去最多となり、前年同時期比で約1.8倍となったと報告。ウインターカップ、皇后杯などのコンテンツもあったが、「Bリーグの動画再生が伸びに大きく寄与している」と島田氏は語った。後半戦へと入っていくBリーグは難しい舵取りを続けながら、ウィズコロナでのリーグの在り方を模索している。

 

(月刊バスケットボール / 写真:B.LEAGUE )