ロナルド・アラウホはロナルド・クーマン監督の心を掴んでいる。FCバルセロナに初めてとなるヨーロッパのタイトルをもたらした…
ロナルド・アラウホはロナルド・クーマン監督の心を掴んでいる。FCバルセロナに初めてとなるヨーロッパのタイトルをもたらした“ウェンブリーのヒーロー”と同じ名を持ち、背番号「4」を付けるウルグアイ人センターバックは、カルレス・プジョルやジェラール・ピケといった先人のようなトップに立つべきタレントだ。
約2年半前にCAボストン・リ-ベルに170万ユーロを支払ってひっそりとバルセロナに到着した青年は、今やブラウグラナのクラブでもっとも頼りになるセンターバックに成長した。
まず目を引くのは、その際立った体格。身長188cm、体重79kgのディフェンダーとして恵まれた体躯と共にスピードを併せ持つ。21歳のウルグアイ人は、ラファエル・ヴァランやフィルジル・ファン・ダイクのような強さとスピードが揃った世界のトップになる素質を備えている。そのスピードと、彼が持つ自信こそが、彼を偉大なセンターバックとして堂々とプレーさせている。
アラウホは、ヴァランやファン・ダイクといったトップディフェンダーと同じクオリティを持つ。無謀に飛び込むことなく、相手FWを懐まで誘い込み、自分の間合いに入ったところを仕留める。大柄なディフェンダーであっても、敏捷性を欠くことなく素早い反応で対応できるのだ。
アラウホはオープンスペースだけでなく、狭いスペースでのクイックネスでも劣らない。バルサは彼の中に、最盛期のユムティティとマスチェラーノを融合させた絵を描いている。まさにセンターバックとして完璧に近いキャラクターである。
ユース時代までフォワードとしてプレーしていたことも好影響を与えているのだろう。相手の出方を読むことにも優れており、ペドリの陰に隠れる形になってはいるが、アラウホのブレイクも前者に匹敵するものだ。
シーズン前は、この2人がバルサにとってかけがえのないピースになるとは、誰も想像できなかっただろう。チームにとっては間違いなく痛手だが、ピケの大怪我とラングレの不調は「アラウホ・モーメント」に貢献している。
「彼は勇敢な青年であることを証明している。フィジカル的にも非常に強く、彼の前には素晴らしい未来が待っている」とクーマンは太鼓判を押す。その一方で改善が必要なのも事実だ。監督からはボールコントロールの改善を度々指摘されている。「彼は若いし、縦パスや最初のコントロールなど改善すべき点がある。しかし、この年齢ですでにこのレベルの試合に出場している。非常に良いことだよ」
アラウホはエルネスト・バルベルデ体制下の2019年10月6日にトップデビューした。そのセビージャ戦で、主審マテウ・ラオスに一発レッドを提示されたため、ピッチに立ったのは14分のみだった。
普通ならば意気消沈しただろう。しかし、その時から彼は並みの選手とは異なっていた。「退場はデビューの喜びを消し去ることはできない」。そのメンタリティこそが、彼をフィリアルのキャプテンの一人にさせ、そして現在では、トップチームで先発を掴む要因にもなっている。
今現在、彼はいくつかの驚くべき数字を持ち、クーマンのスターティンイレブンに固定されている。直近5試合で1度もドリブル突破を許さず、デュエルでは27回中24回の勝利、カバーリングで1.27kmもの距離をカバーしている。
レアル・ソシエダ、アスレティック、コルネジャ戦での3度の延長戦の試合で、彼が犯したファウルはわずか1つ。クレバーなセンターバックであることを強調する数字であり、見た目以上に温厚なディフェンダーであることを示している。
バルサのコーチ陣は、彼の意欲的に姿勢と謙虚さに喜んでいる。アラウホの台頭はすでにトディボを忘れさせている。ロナルド・アラウホは世界を代表するセンターバックへの道を歩んでいる。