西武は22日、高知市の高知県立春野総合運動公園で2月6日から行う2軍(B班)キャンプを、当面の間は無観客で行うと発表した。これでプロ野球12球団の1、2軍全てのキャンプが無観客で実施されることになった。 ・今すぐ…

 西武は22日、高知市の高知県立春野総合運動公園で2月6日から行う2軍(B班)キャンプを、当面の間は無観客で行うと発表した。これでプロ野球12球団の1、2軍全てのキャンプが無観客で実施されることになった。

・今すぐ読みたい→
ヤンキース・田中の退団が決定的!?古巣・楽天での日本球界復帰の可能性も https://cocokara-next.com/athlete_celeb/masahirotanaka-possibility-of-withdrawal/


 

 大半のキャンプが宮崎、沖縄で行われるが、西武2軍と阪神2軍は高知で予定していた。宮崎、沖縄とは異なり、高知は県独自の緊急事態宣言を出しておらず、政府の宣言の対象地域でもない。西武は当初、メイン球場の一部を開放する予定だった。

 だが20日に阪神が先んじる形で、2軍の高知県安芸市でのキャンプを当面の間は無観客とすることを発表。西武も自治体と協議し、春野キャンプの無観客を決め、12球団の足並みがそろうこととなった。

 高知移動前の西武2軍キャンプは本拠地の所沢で、巨人S班などは本拠地の東京ドームでキャンプインするが、これら都内近郊での準備キャンプも無観客での実施が決まっている。

 全てのキャンプは「国および県独自の緊急事態宣言が解除された後に、ファンへの対応を検討する」という前提の下、「当面は無観客実施」として発表されている。では、2月中にキャンプ地のスタンドがファンへ開放される可能性はあるのか?

 

 宮崎、沖縄の県独自の緊急事態宣言も、政府の宣言も、いずれもが2月7日までとなっている。この宣言が延長されず、見込み通り2月7日に解除されることが第一条件となる。

 

 

 ただし、1月7日に政府が首都圏の1都3県を対象とした緊急事態宣言を発令してからも、新規感染者数は高止まりの状態が続いている。2月7日の解除は楽観的シナリオ、という受け止め方が広がっている。日本でワクチンの接種が始まっているわけでもなく、急に減少傾向へ移るには根拠が不足している。

 また、解除されればすぐにファンがキャンプ地の球場へ入れるというわけでもない。各球団は「キャンプ地と全国の感染状況を踏まえて、自治体と対応を協議していく」とうたっている。宣言解除は条件の一つだが、それをもって即解禁とはならない。自治体から慎重な意見が出れば、解除後も無観客での実施が続く可能性はある。

 1カ月という長丁場のキャンプではあるが、2月7日というと2クール目の終わり辺りであり、練習は実戦形式へと移っていく段階。キャンプ地までわざわざ足を運ぶ熱心なファンたちの願いは、選手たちとの近い距離での触れ合いだろう。ともに写真に写り、サインをもらい、言葉を交わす。それこそがキャンプ観戦の醍醐味だ。だが、そうした触れ合いはキャンプ序盤こそタイミング的にはふさわしい。実戦形式の練習が増えてくると、選手たちも調整に時間が必要で、ファンサービスに応じる余裕がなくなってくる。触れ合うためにはキャンプ序盤の訪問が狙い目だったのだが、その時期に有観客化されるのは絶望的な状況といえる。

 3月になればオープン戦が始まり、3月26日には公式戦開幕が控えている。選手たちも、ファンも、絶対に避けたいのがそうした試合の無観客化だろう。キャンプ地での選手たちとの触れ合い、ランチ特打での豪打、間近で見るブルペンでの剛球。コアなファンの中にはキャンプ観戦こそ第一という方も少なくないと思う。だが、今年は我慢の時。幸いキャンプでの練習を生中継する局や動画配信サービスは増えた。キャンプ地へ向かいたい衝動を抑えることが、プロ野球界全体へ向けて何よりの応援となる。

 

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

・今すぐ読みたい→
ヤンキース・田中の退団が決定的!?古巣・楽天での日本球界復帰の可能性も
金村義明が語る衝撃引退エピソード「アポなしで球団事務所へ行って・・・」
巨人退団後に大化けした選手たち