◆先週の血統ピックアップ・1/17 日経新春杯(GII・中京・芝2200m)  3番手を追走したショウリュウイクゾが残…

◆先週の血統ピックアップ

・1/17 日経新春杯(GII・中京・芝2200m)
 3番手を追走したショウリュウイクゾが残り300mで先頭に立ち、ミスマンマミーアの追い込みを抑えて快勝しました。前走は3勝クラスで8着。今回は格上挑戦のため7番人気でしたが、53kgの軽ハンデを味方につけて大金星を挙げました。スピードの持続力が問われる展開も合っていたと思います。

 母ショウリュウムーンは朝日チャレンジCなど3つの重賞を制覇した名牝。繁殖成績も優秀で、本馬の半妹ショウリュウハル(父ジャスタウェイ)は現在7戦3勝、半弟ショウリュウレーヴ(父ミッキーアイル)は2戦1勝です。父オルフェーヴルは昨年の11月以降、重賞を6勝と波に乗っています。

 2020年の種牡馬ランキングはディープインパクト、ロードカナロア、ハーツクライに次ぐ第4位。産駒がデビューした2017年の種付け料は600万円でしたが、翌年から100万円ずつ下落していき、2020年は300万円でした。種牡馬ランキングは年々上昇し、種付け料はどんどん下がっています(2021年は50万円アップの350万円)。

 今回の馬体重は512kgと、オルフェーヴル産駒にしては大柄で、これは強みといっていいでしょう。少し時計の掛かる馬場になれば今後もチャンスがあるでしょう。

◆今週の血統Tips

 社台スタリオンステーションに繋養されていたクロフネが1月17日に死亡しました。23歳。現役時代に芝で8戦したあとダートに鞍替えし、武蔵野SとジャパンCダートを日本レコードで圧勝。この2戦のパフォーマンスにより“歴代最強のダート馬”と評価する声がいまだに支配的です。

 アメリカ生まれの外国産馬で、カレンチャン、アエロリット、ホエールキャプチャ、ソダシ、フサイチリシャールなど多くの名馬を出して成功しました。2011年には総合種牡馬ランキングで自己最高の2位となっています。母の父としても2019、2020年に3位となっており、こちらも非凡な成績です。

 産駒を収得賞金順に並べると、上位7頭中6頭が牝馬。父系を発展させる力は乏しいものの、芝・ダート兼用の異系血統は母方に入って素晴らしい働きをしており、いまや日本生産界に無くてはならない血となっています。

 性格的には落ち着いており、どっしりとした安定感がありました。牝馬が走った理由はいくつか考えられますが、そのひとつは、おおらかな気性を伝えたことでしょう。テンションが上がって制御が難しい馬が少なかったことは、牝馬が走る上で確実にプラスだったと思います。

 昨年トップクラスで活躍した馬に限っても、父としてはソダシを、母の父としてはノームコア&クロノジェネシス姉妹やレイパパレを、2代母の父としてはメイケイエールを出しています。18年を最後に種付けを取りやめており、昨年夏に種牡馬引退が発表され、それ以降は功労馬として過ごしていました。合掌。

 (文=栗山求)