サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~Questionディバラはキエーザのパスをどこで受けたか? スクデット9連覇…
サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~
Question
ディバラはキエーザのパスをどこで受けたか?
スクデット9連覇中の王者ユベントスだが、今季は引き分けに終わる試合が多く、第17節終了時点でまだ一度も首位に立てていない。
しかし、13試合15ゴールと、相変わらず規格外の得点力を維持するエースのクリスティアーノ・ロナウドを軸に、年明け3連勝と首位に向けてじわじわと順位を詰めている。
一方、首位をひた走るのがミランだ。ズラタン・イブラヒモビッチを中心に圧倒的な強さで序盤から連勝を重ね、第4節以降一度も首位を明け渡すことなくここまできている。
そして第16節、そのミランとユベントスの注目の一戦が行なわれた。大一番となった試合を制したのはアウェーのユベントス。フェデリコ・キエーザが2ゴールを挙げる活躍で3-1と勝利を収め、昨季からつづいたミランのリーグ無敗記録をストップさせた。

右サイドでキエーザがボールを持った時、中央のディバラはどこでパスを受けたか
その試合から、前半18分に挙げたキエーザの先制点に注目した。右サイドタッチライン際で、テオ・エルナンデスと対峙したキエーザ。次の瞬間、中央のパウロ・ディバラは、どこへ動いてパスを受けただろうか。
Answer
相手DFの手前で受け、ワンツー突破のスペースをつくった
キエーザが右サイドでボールを持った時、対峙するミランの左サイドバックのテオ・エルナンデスと、左センターバック(CB)のアレッシオ・ロマニョーリとの間に距離があり、ユベントスはこのハーフスペース(サイドと中央の間)をどう使うかがポイントだった。

ディバラは相手CBのロマニョーリの前で受け、巧みなポストプレーからキエーザのゴールをアシストした
ミランのボランチのフランク・ケシエは、アドリアン・ラビオのマークについていたため、下がってこのスペースをカバーすることができなかった。となると、左CBのロマニョーリがスライドしてスペースを埋めるところだろう。
しかし、それをさせなかったのがディバラである。キエーザがサイドでパスを受けた時、ディバラは中央左寄りにいた。そこから右へ動いてロマニョーリのほうへ寄り、パスを呼び込んだのである。キエーザはディバラへパスを出し、そのままハーフスペースへ走り込んだが、ロマニョーリはディバラに釘付けにされ、カバーに動けなかった。
ディバラはそのあとも秀逸だった。ロマニョーリを背にしながらボールキープし、十分に引きつけたあとに、キエーザの足元にピタリと合うヒールパス。
パスのあとのダッシュでテオ・エルナンデスの内側を取ったキエーザは、そのままGKとの1対1を冷静にフィニッシュした。キエーザの中央へ行く判断もすばらしかったが、時間とスペースをつくったディバラのポストプレーも見事な先制点だった。