オーストラリア・ブリスベンで開催された「ブリスベン国際」(ATP250/オースラリア・ブリスベン/1月1~8日/賞金総額43万7380ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第7シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が第3シ…
オーストラリア・ブリスベンで開催された「ブリスベン国際」(ATP250/オースラリア・ブリスベン/1月1~8日/賞金総額43万7380ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第7シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が第3シードの錦織圭(日本/日清食品)を6-2 2-6 6-3で破り、2014年6月のクイーンズ以来となる、5つ目のツアータイトルを獲得した。25歳のディミトロフは2013年大会で準優勝しており、今回が初優勝。
ディミトロフはそのプレースタイルがロジャー・フェデラー(スイス)に似ていることから「ベイビー・フェデラー」と呼ばれている。
彼は2014年にツアーで3勝を挙げ、その年のウィンブルドンで準決勝に進み、キャリア最高の8位を記録していた。しかしその後は低迷し、昨年の中頃にはランキングを40位まで落としたが、徐々に盛り返して、このブリスベンには17位、第7シードで出場した。
「かなり感動的だった」と試合後のディミトロフ。「このトロフィーには多くの意味があり、重い」。
彼は準決勝で、ディフェンディング・チャンピオンで第1シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)を破って勝ち上がった。
錦織は今大会には7度目の出場で、4度目の準決勝進出を決めたあと、初めてその壁を突破して決勝進出を果たした。
ディミトロフは錦織に対して最初のセットで与えた3つのブレークポイントのすべてをしのぎ、最後のセットでは1つもブレークチャンスを与えずに勝利した。
錦織は第2セットを取ったあとで、左腰のあたりの治療のためメディカルタイムアウトをとってロッカールームに引き上げている。
第3セットが始まると、ディミトロフはまた一段レベルを上げ、錦織は勢いを失っていった。
ディミトロフは、最初の2つのサービスゲームを1ポイントも落とさずにキープして、錦織のサービスにプレッシャーをかけた。そしてディミトロフは第7ゲームもラブゲームでキープし、第8ゲームでブレークに成功して5-3とリードすると、最後のサービスゲームもまたラブゲームでキープして試合を終えた。最後のポイントは錦織のフォアハンドがベースラインをアウトした。
2014年の全米ファイナリストの錦織は、「初めて決勝に進むことができ、今週はとてもハッピーだった。来年また戻ってきて、このタイトルが獲れることを願っている」と話した。(C)AP(テニスマガジン)