オーストラリア・パースで開催されている男女による国別チーム戦「ホップマン・カップ」(1月1~7日/オーストラリア・パース)の決勝で、リシャール・ガスケとクリスティーナ・ムラデノビッチが、フランスにとって大会史上2度目となる優勝を決めた。…

 オーストラリア・パースで開催されている男女による国別チーム戦「ホップマン・カップ」(1月1~7日/オーストラリア・パース)の決勝で、リシャール・ガスケとクリスティーナ・ムラデノビッチが、フランスにとって大会史上2度目となる優勝を決めた。ふたりは勝負のかかったミックスダブルスで、ココ・バンダウェイ/ジャック・ソックのアメリカ・チームを4-1 4-3(0)で下し、タイトルをつかんだ。  ダブルスに先立ち行われたシンルグルスで、まずガスケが、第3セットのタイブレークでのマッチポイントをしのぎ、6-3 5-7 7-6(6) でソックを下して、フランスにリードを与えた。しかし、続く女子シングルスでは、バンダウェイがムラデノビッチを6-4 7-5で倒し、勝負の行方はダブルスにもち込まれた。  ミックスダブルスは、4ゲーム先取のデュースなしという形式で、3-3となった場合には5ポイントのタイブレークが採用される。フランスは第2セットのタイブレークを5-0で完封した。  フランスは前日の対スイス戦でも、やはり勝負のかかったミックスダブルスでロジャー・フェデラーとベリンダ・ベンチッチを破り、決勝に駒を進めていた。  アメリカは、大会の29年の歴史で最多となる6度の優勝記録を持つ国だった。  「私はただ、チームが勝つ可能性をつなげようと努めていたの。それがこの大会だから」とバンダウェイ。第2セットの自分のサービスゲームで何度かブレークポイントをしのぎ、勝利の希望をミックスダブルスにつないだあとに、こう言った。  男子シングルスでソックは、第3セット第11ゲームでガスケのサービスをブレークしたが、ガスケは次のゲームでブレークバックし、試合はタイブレークに突入。ガスケはマッチポイントを握られたときにも、パニックには陥らなかったという。  「ただ自分のプレーに集中し、精神的にタフであろうと努めたんだ」とガスケ。「非常に厳しかった。僕は彼のことをよく知っている、いい友達なんだ。でもコート上では、それは勘定には入らない」  男子シングルスは、2時間半におよぶ熱戦だった。(C)AP