オーストラリア・ブリスベンで開催されている「ブリスベン国際」(ATP250/1月1~8日/賞金総額43万7380ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、錦織圭(日清食品)とスタン・ワウリンカ(スイス)がライバル関係を再燃させること…

 オーストラリア・ブリスベンで開催されている「ブリスベン国際」(ATP250/1月1~8日/賞金総額43万7380ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、錦織圭(日清食品)とスタン・ワウリンカ(スイス)がライバル関係を再燃させることになった。

 第2シードのワウリンカはカイル・エドマンド(イギリス)と対戦した準々決勝で、第1セットをタイブレークの末に落としたが、そこから立ち直って6-7(2) 6-4 6-4で勝利をつかみ、初出場の大会でベスト4に駒を進めた。

 過去3年のワウリンカは、新シーズン1週目にはチェンナイで優勝を遂げてきた。

 「間違いなく厳しい試合、長い試合だった。湿気が高い日で、肉体的にもきつかった。でも全体的に見て、いい感触を覚えているし、(準決勝に向けて)準備ができていると感じている」とワウリンカ。「言うまでもなく、ここでより多くの試合に勝ちたい。ここで立ち止まりたくはない」。

 ワウリンカは、錦織との対戦成績で4勝3敗とリードしている。その4勝には、昨年の全米オープン準決勝の勝利も含まれるが、一方の錦織は、2016年に対戦した3試合のうち2試合で勝利をおさめている。

 「僕らはこれまでも、常に厳しい接戦をプレーしてきた」とワウリンカ。「過去数ヵ月に数回対戦している。だから今回、どうなるかは興味深いところだね。彼とは今週、いっしょに練習もした。いい試合になるだろうと確信しているよ」。

 第3シードの錦織は今大会に7度出場して4度準決勝に進出したことになる。彼はワイルドカード(主催者推薦)で出場のジョーダン・トンプソン(オーストラリア)を6-1 6-1で倒すのに1時間しか必要としなかった。

 トンプソンは2回戦で第8シードのダビド・フェレール(スペイン)を倒したが、錦織に対しては2度サービスをキープできたに過ぎなかった。

 2014年全米ファイナリストの錦織は、アンフォーストエラーの数をわずか11本に抑え、トンプソンに一度もブレークポイントを与えなかった。

 「彼は少し疲れていたんじゃないかな。ダビド(フェレール)に対して、彼は素晴らしいプレーをしていた。たぶん、今日は100%ではなかったのだろう」と錦織。

 「僕に関していえば、今日の試合はここまでで最良の試合の一つになった。ベースラインから相手を圧倒し、サービスもよかったと思う。すべてがうまく機能した」

 第7シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)は第4シードのドミニク・ティーム(オーストリア)を6-3 4-6 6-3で下し、準決勝でディフェンディング・チャンピオンで第1シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と対戦する。ラオニッチは準々決勝で、第5シードのラファエル・ナダル(スペイン)を4-6 6-3 6-4のフルセットの戦いの末に下した。(C)AP