「もうひとつの箱根駅伝」ともいわれるニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗)。元日決戦の毎年恒例行事には、箱根経験ランナーがズラリ。大学時代を思わせる走り、社会人でより成長した姿を、楽しみにしている駅伝ファンは多い。 ※画像はイメージで…

 「もうひとつの箱根駅伝」ともいわれるニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗)。元日決戦の毎年恒例行事には、箱根経験ランナーがズラリ。大学時代を思わせる走り、社会人でより成長した姿を、楽しみにしている駅伝ファンは多い。

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 レースは群馬県庁発着の7区間、100キロで争われる。200キロ以上を走る箱根と違って距離が短く、大差がつかないため、順位の入れ替わり、競り合いが激しい。2021年の第65回大会は、4区からトップに立って逃げ切った富士通が12年ぶり3度目の優勝を飾った。

 ハイライトはエース区間の4区。トップ集団を3人が形成した。富士通・中村匠吾(28歳=駒大)は東京五輪マラソン打表。5連覇を狙う旭化成・鎧坂哲哉(30歳=明大)はこの大会で区間賞4度。もう1人は、三菱重工・井上大仁(27歳=山梨学院大)は同区間記録保持者。箱根でもエース級だった実力者が仕掛けるタイミングをうかがいながらの並走は見応えたっぷり。残り4キロを切ってスパートした中村が2位に18秒の差をつけ、貫禄を見せた。

 中村からトップでたすきを受けた5区・塩尻和也(24歳=順大)が差を広げ、6区・鈴木健吾(25歳=神奈川大)と7区・浦野雄平(23=国学院大)が区間賞の走りで、歓喜のゴールテープを切った。いずれも箱根では名の知られたスター選手ばかり。昨年まで国学院大に所属していたルーキー浦野は、箱根で2年連続区間新。塩尻は順大時代の19年箱根2区10人抜きで日本人歴代最高タイム、鈴木も神奈川大時代の17年2区で区間賞をマークしている。

 ほかにも箱根で見慣れたランナーの存在感が目立った。4区の区間賞は、同2位の富士通・中村を押しのけて34歳の佐藤悠基(SGホールディングス)。20位から14人抜きと年齢を感じさせない走りで、東海大時代に箱根で3年連続区間新を演じた往年の姿をほうふつとさせた。

 近年の大学駅伝界をリードしている青学大OBでは、住友電工・田村和希(25歳)が3区区間賞で歴代タイ記録の好タイム。箱根4連覇と負けなしで卒業したレジェンドが健在ぶりを示した。昨年箱根優勝メンバーの吉田祐也、鈴木塁人がともにアンカーで起用され、入賞をかけて意地と意地をぶつけ合うシーンも見ものだった(結果は吉田のGMOインターネットが9位、鈴木のSGホールディングスが10位)。

 ニューイヤーが終われば、翌日には箱根駅伝というモンスターイベントが控える。大会規模や盛り上がり、注目度からいえば、箱根の「前座」とも位置づけられがちだが、「箱根通ほど楽しめる」のが特徴といえるだろう。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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