オーストラリア・ブリスベンで開催されている「ブリスベン国際」(ATP250/1月1~8日/賞金総額43万7380ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第3シードの錦織圭(日清食品)は、ややさび付いたスタートを見せたが、それでも予…

 オーストラリア・ブリスベンで開催されている「ブリスベン国際」(ATP250/1月1~8日/賞金総額43万7380ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第3シードの錦織圭(日清食品)は、ややさび付いたスタートを見せたが、それでも予選勝者のジャレッド・ドナルドソン(アメリカ)を4-6 6-4 6-3で抑え込むには十分だった。これは錦織にとって今季最初の試合だった。

 一方、第8シードのダビド・フェレール(スペイン)は同じように危機を切り抜けることはできず、ワイルドカード(主催者推薦)で出場したジョーダン・トンプソン(オーストラリア)を相手に、第3セットの終盤で4つのマッチポイントをしのぎながら、最終的に6-4 5-7 5-7で敗れた。

 2016年にプレーした13試合のうち3試合でしか勝っていなかったトンプソンは、今週すでに2勝し、ツアーレベルで初の準々決勝に進もうとしている。彼の次の相手は錦織だ。

 ブリスベンで3度準決勝に進んだ経験のある錦織は、1回戦がBYE(免除)で2回戦が初戦だった。その試合の出だしで、たちまち4-0とリードを奪った錦織だったが、ドナルドソンがそこから奮起して続く6ゲームを取り、1時間弱で第1セットを先取した。

 第2セットの錦織はすぐに3-0とリードしたが、ここでまたサービスゲームを落とす。だが彼は、プレッシャーのかかる状況での豊富な経験を利用し、落ち着きを保ってコントロールを奪い返した。

 「とてもいいスタートを切ったが、4-0のあとに、まずい1ゲームがあった。自分の集中力、メンタルの問題だったと思う。そのあと、彼は序盤よりずっといいプレーをし始め、彼のフォアハンドは火がついたような調子になってしまった」と錦織は振り返った。

 「とても競った試合だった。彼はセットを取り、試合に勝つための多くのチャンスを手にしていた。最終的には第3セットで、僕は最初の2、3ゲームのようにプレーし始めることができ、ふたたび主導権を握れるようになった」

 第6シードのルカ・プイユ(フランス)は、第2セットの途中で棄権を決めたとき、カイル・エドマンド(イギリス)に対して3-6 1-3という劣勢に立たされていた。それに先立ち、正確にいえば第2セットの第1ゲームを取ったあとに、プイユは足の水膨れの治療を受けていた。

 準々決勝に進んだエドマンドの対戦相手は、ビクトル・トロイツキ(セルビア)を7-6(5) 6-4で下して勝ち上がった第2シードのスタン・ワウリンカ(スイス)だ。 (C)AP(テニスマガジン)