ニュージーランド・オークランドで開催されている「ASBクラシック」(WTAインターナショナル1月2~7日/賞金総額25万ドル/ハードコート)の女子シングルス2回戦で、第1シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が敗れ、全豪オープン前の練…

 ニュージーランド・オークランドで開催されている「ASBクラシック」(WTAインターナショナル1月2~7日/賞金総額25万ドル/ハードコート)の女子シングルス2回戦で、第1シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が敗れ、全豪オープン前の練習機会を減らしてしまった。一方、第2シードの姉ビーナスは故障のために棄権を強いられた。  セレナは強風と粘り強い相手に煩わされ、本来の調子を取り戻すことができないまま世界ランク72位のマディソン・ブレングル(アメリカ)に6-4 6-7(3) 6-4で敗れた。そして、姉ビーナスは2回戦の試合開始前に、腕の故障のため大会からの棄権を決めた。それにより、対戦相手の大坂なおみ(日清食品/日本)が不戦勝で準々決勝に進出した。

 今、ふたりはともに、望んでいたほど多くの実戦練習を積むことなく全豪オープンが開催されるメルボルンに向かい、今季最初のグランドスラムのため準備をすることになる。  セレナはポリーヌ・パルモンティエ(フランス)を6-3 6-4で下した1回戦でも、ややさび付いたプレーを垣間見せており、彼女のハードヒットは、その際にも屋外センターコートで渦まいた風の影響を受けていた。  セレナは風が強いコンディションの中でサービスのトスに苦しみ、自ら試合にとどめを刺すことになったダブルフォールトを含む、88本のアンフォーストエラーをおかした。ブレングルは、セレナのサービスがフォールトになった瞬間、驚いた表情で口を覆った。  26歳のブレングルは、過去に一度だけセレナと対戦したことがあったが、2015年のその試合では0-6 1-6で敗れていた。  セレナは2016年にわずか8大会でしかプレーしておらず、最後に出場した大会は8月の全米オープンだったが、それでもこの日のスタートは悪くなく、崩れ始める前には4-1でリードを奪っていた。  しかし、ブレングルは4ゲームを連取して5-4とリードし返し、そこからサービスをキープしてセットを先取した。  セレナは第2セットでもブレークを許し、劣勢に立たされたが、そこからブレークし返し、サービスゲームで勢いを取り戻して5-4とリードした。ブレングルの次のサービスゲームでセレナは4つのセットポイントを握るが、そこからふたたびコントロールの正確さを失い、そのすべてを失ってしまう。最終的にはタイブレークで訪れた5度目のセットポイントをものにして、60分の戦いの末、ようやく第2セットを締めくくった。  第3セットは双方のサービスキープで進んだが、リターンでショットをスローダウンさせるブレングルの作戦が功を奏し、ブレングルのほうがセレナの最後のゲームをブレークすることになった。  「私はただ、すべてのポイントで集中するようにしていたの」とブレングル。「風があって、コンディションは難しいものだった。スライスを多く使い、なるべく多くのボールを返そうと努めたけれど、結果的にそれがうまく機能したわ」。(C)AP