シングルスの試合に臨む時、戦う相手は1人だけだと思いがちだ。だが事実は、…

シングルスの試合に臨む時、戦う相手は1人だけだと思いがちだ。だが事実は、常に5つの敵と同時に戦わなければならないのだ。そしてそれらの敵と戦うためには、それぞれのトレーニング法がある。Tennis World USAが報じた。【動画】ATP2020年シーズンの選手たちの怒り集!

最初の敵は、ボールだ。ボールのコース、向き、深さ、スピードを読んでバウンドを予測することは、たくさんのトレーニングと経験を必要とするテニス選手の基本的なスキルだ。そしてそのボールを低く、高く、ダウンザラインに、あるいはクロスコートに打つことも。さらにやってくるボールを見て、守るのか、攻めるのか、その中間なのかを瞬時に判断しなければならない。

2つ目の敵は、ネット。ボールをネットにかけないことは、もちろんテニス選手の基本のスキルだ。そのためには自分がショットを打つ場所と、ボールを打ち込みたい場所に基づいて正しい放物線が描けなければならない。また打点とネットの高さの関係も重要だ。

第3の敵はコートだ。球足の速いコート、遅いコート、屋外コート、室内コートなど、様々なコートを経験することが大切だ。屋外のコートでは、太陽や風を正面から受けたり背後から受けたりする。コートの広さをすべてカバーできるトレーニングを積むことも重要だ。またダウンザラインやクロスコートのショットを、相手コートの最も厳しい場所に打ち込めるようになれば大きな武器になる。

第4の敵は、正にコートの向こう側にいる選手。相手選手のメンタル、運動能力、戦略、テクニックなどの強みと弱みを知ることはとても重要だ。経験を積んで、相手選手の強みを最小限に抑え、弱点を突くこと。

もちろんすべての相手選手はそれぞれ違う。左右に振られるのを嫌う選手もいれば、前後の動きが苦手な選手もいる。動かずにプレーするのが得意でない選手や、ラリーのスピードを上げられるのを嫌がる選手、落とされるのが嫌な選手。ボレーを嫌がる、スライスを嫌がる。攻められるのが嫌いな選手もいれば、自分からは絶対に前に出たがらない選手もいる。

相手のタイプを見極めてプレーすることはとても重要だ。それをせずにいつも同じ戦略で戦っていては、それを苦手とする選手にしか勝てないというパターンに陥ってしまう。

そして5つ目となる最も重要な敵は、自分自身だ。恐怖心や不安とは真正面から取り組む。怠け心を追い出し、大喜びや怒りは冷静に抑え、「これで勝ち」「これで負け」といった先走りはしない。そして何年ものトレーニングで注意力や感受性を磨く。この最後の敵に勝つことは、テニスをしなくなった後もあなたの役に立つだろう。

(テニスデイリー編集部)

※写真はテニスのイメージ

(Photo by Julian Stratenschulte/picture alliance via Getty Images)