有馬記念といえば、それは波乱の歴史といっても良いでしょう。有名なのは、最低人気のアメリカンボスが2着に突っ込んだ20…
有馬記念といえば、それは波乱の歴史といっても良いでしょう。有名なのは、最低人気のアメリカンボスが2着に突っ込んだ2001年でしょうか。当時の勝ち馬であるマンハッタンカフェとともに、9.11米同時多発テロが起こった年に「マンハッタン&アメリカン」の決着だったこともあり、”世相馬券”としても語り草になっています。
近年に目を向けても、2014年、ジェンティルドンナの2着に突っ込んだトゥザワールドは9番人気、2015年に条件戦からの4連勝で戴冠を果たしたゴールドアクターは8番人気、2017年に有終の美を飾ったキタサンブラックの2着に突っ込んだ牝馬クイーンズリングは8番人気と、多くの年で人気薄の馬が馬券圏内を賑わしています。
中山2500mは、コーナーを6回も周回するかなり独特でクセのある舞台。紛れが生じやすく、必ずしも力通りには決まらない一戦というわけです。しかも、今年はジャパンCを沸かせた3冠馬3頭がいずれも不在、穴馬にも大いにチャンスがありそうです。
そこで注目したい馬が2頭。まずはオーソリティ。前走のアルゼンチン共和国杯から大幅に相手強化となりますが、まだキャリア6戦と伸びシロが大きい点に注目。先述のトゥザワールドなど、3歳馬は必ずしもGI級といえない馬でも好走できるのが有馬記念。斤量恩恵があるこの舞台ならチャンスがあるでしょう。中山では結果が出ていませんが、敗れた2度はいずれも外枠でロスの大きい競馬でした。
2頭目はラヴズオンリーユー。かつては無敗でオークス制覇を飾るなどトップクラスと目された牝馬ですが、その後は順調さを欠くことも多く伸び悩み気味、すっかり存在感が希薄になっています。しかし、前走エリザベス女王杯では2年連続3着と健在ぶりをアピール。潜在能力ならヒケを取らないので、やや不振とはいえ、大一番では怖いデムーロ騎手の手綱次第では一発があるかもしれません。
最後にポイントとしてあげたいのが枠順。冒頭のアメリカンボスは1枠1番を引くなど、これまで有馬記念の穴馬の多くが内枠を引いて、ロスのない立ち回りをしていました。上記の2頭のうち、内枠を引いた馬が穴候補と見ていますので、枠順にも大いに注目です。
(文=TARO)