B1リーグ・三河は、ホームのウィングアリーナ刈谷にレバンガ北海道を迎えた。12月19日(土)、エース金丸が得点を重ね1…
B1リーグ・三河は、ホームのウィングアリーナ刈谷にレバンガ北海道を迎えた。12月19日(土)、エース金丸が得点を重ね1Qをリードで終える。ゲーム中盤、北海道にペース奪われた一時追う展開になるも4Qで見事逆転し、連勝を9へとのばした。20日(日)のゲームはまさに死闘。2Q終了時点で北海道に17点の大量リードを許した三河は、3Qで2点差まで追い上げ、勝利への執念を見せつけた。今季初の延長戦へ突入、最後まで粘りを見せたものの3点差で敗れた。
シーホース三河の連勝はストップしたものの、B1リーグ・西地区1位はキープしている。今年も残りわずか。2021年のためにも年内残り試合2戦の勝利を期待している。

-試合結果-
2020年12月19日(土)
三河 73◯ - ●67 北海道
(三河通算成績17勝5敗)

1Q 三河 21–15 北海道
金丸 10得点の好調な立ち上がり
スターティング5は、#1川村、#5コリンズワース、#14金丸、#32シェーファー、#54ガードナー。
#54ガードナーのパスに#14金丸がゴール下で合わせて先制すると、ミスマッチを生かした#5コリンズワースがリングアタックから連取。#54ガードナーがパワーで押し込んで8-0と先行する。
北海道は#2テイラーらをコートに送ってビックラインナップで対抗。#2テイラーの連続得点で盛り返すが、#14金丸が技ありのステップバックシュートで軽快に得点を重ねる。#32シェーファー、#14金丸が2本の3Pシュートを立て続けに射抜いて、6点リードで1Qを終える。
2Q 三河 27 –32 北海道(三河 6–17 北海道)
激しいディフェンスに苦戦し、逆転を許す
スタートは、#5コリンズワース、#7長野、#8高橋、#21ウィティングトン、#32シェーファー。
#5コリンズワースとの連携で#21ウィティングトンがゴール下をねじ込んでリードを広げるも、その後はアウトサイドシュートが決まらずスコアが止まる。北海道に3連続で3Pシュートを浴びて、開始5分25-25と追いつかれる。
以降も前線からプレッシャーを掛ける北海道のディフェンスに苦しみ、スコアが動かせない時間が続く。それでもディフェンスとリバウンドで持ちこたえ、残り3分まで同点まましのぐが、北海道#24メイヨのフリースロー、#31ウィリアムズの3Pシュートで5点のビハインドを背負う。タイムアウトでリズムを変えようと試みるも、#21ウィティングトン、#14金丸が得意のフリースローを落とす悪い流れが続く。
3Q 三河 46–54 北海道(三河 19–22 北海道)
一度は同点に追いつくも、再び8点を追う展開に
スタートは、#1川村、#5コリンズワース、#14金丸、#32シェーファー、#54ガードナー。
チームオフェンスで#54ガードナーがイージーレイアップ、#14金丸が3Pシュートを決めて幸先の良いスタート切る。
後半もアウトサイドのシュートに当たりがこない中、#5コリンズワース、#21ウィティングトン、#32シェーファーがゴール下をこじ開け、何度も1ポゼッション差まで迫ったが、試合をひっくり返すことができない。残り2分半#32シェーファーの得点で追いつくも、北海道#24メイヨの3Pシュートなどで突き放され、リードを8点に広げられる。
4Q 三河 73–67 北海道(三河 27–13 北海道)
ガードナー、金丸の両エースが猛攻。長野がディフェンスから流れを呼び込み逆転勝利
スタートは、#3柏木、#7長野、#14金丸、#32シェーファー、#54ガードナー。
#14金丸の3Pシュートで反撃の狼煙を上げると、#14金丸のカットイン、#32シェーファーのゴール下と7-0のランで1点差に肉薄する。しかし北海道も簡単には主導権を渡さず、#10ファイ、#31 ウィリアムズの得点で5点差に広げる。
ここから攻守のギアを上げ、#54ガードナーがポストアップから連続得点、#14金丸が連続で7点を積み上げて、残り4分64-64とようやく北海道をとらえると、アリーナは割れんばかりの拍手でディフェンスを後押し。それに応えるように#7長野がスティールから逆転のレイアップを沈め、さらに北海道のオフェンスファウルを奪って流れを引き寄せる。#54ガードナーがパワーアタックで畳み掛けると、3点リードで迎えた残り49秒、#7長野がショットクロックギリギリでフローターを沈めて5点差に。最後はベテラン#3柏木がタイムコントロールしながらフリースローを獲得。これがチームのB1通算2万得点目となり、73–67で北海道の追撃を振り切った。
シーホース三河 ヘッドコーチ 鈴木貴美一 試合後コメント
入り方は悪くなかったんですが、第2Q、自分たちの点数が入らなくて非常に苦しい展開になりました。北海道さんが非常に良いデフェンスをしたと思います。
あそこで我慢したことで、最後、第4Qで我々のオフェンスもだんだん生きてきたし、ディフェンスの強度も上がってきたので、最終的に勝つことができました。
明日は違う展開になると思いますけど、タフなゲームになるのは間違いないので、精一杯今日の反省を生かして頑張りたいと思います。
レバンガ北海道 宮永雄太ヘッドコーチ 試合後コメント
前半の我々のディフェンスの遂行という部分では、プランを選手がやりきってくれた結果です。
その流れのまま、第3Qもディフェンスでしっかりトーンをセットするというところができてはいたんですが、第4Qの大事な部分でガードナー選手と金丸選手、彼らに対して対策をしていたところが、ほころびが出てしまって、その流れから落ちてしまいました。
我々はディフェンスのチームなので、ディフェンスからしっかりストックすることができれば、良いオフェンスの流れにもっていけるということは4Qが始まる前まではできていました。ひとつのミス、ひとつのディフェンスの遂行というのが最後の結果に出たと思います。

-試合結果-
2020年12月20日(日)
三河 89 ◯ - ●92 北海道
(三河通算成績17勝6敗)
1Q 三河 23–26 北海道
金丸、コリンズワースが牽引、ハイスコアな打ち合いに
スターティング5は、#1川村、#5コリンズワース、#14金丸、#32シェーファー、#54ガードナー。
#32シェーファーの3Pシュート、#14金丸のカットインで先手を取るが、北海道も積極的にリングにアタックして応戦し、序盤からアグレッシブな点の取り合いになる。
#5コリンズワースがバスケットカウント、3Pシュートの連続得点。さらにリバウンドから#14金丸のミドルシュートをアシストしてオフェンスを引っ張ると、#14金丸も徹底マークを剥がして連続3Pシュートで続く。しかし北海道も#5葛原の連続得点で譲らず、三河 23–26 北海道で最初の10分を終える。
2Q 三河 32–49 北海道(三河 9–23 北海道)
オフェンスが停滞、17点と大量ビハインドを背負う
スタートは、#5コリンズワース、#7長野、#14金丸、#15根来、#21ウィティングトン。
#14金丸が徹底マークにあい、ボールが回らずオフェンスが停滞する。北海道#2テイラーに中外から得点を重ねられ、開始2分半に25-35と二桁点差をつけられる。
北海道の攻撃の起点#2テイラーに対して、#8高橋がハードなディフェンスを仕掛けてリズムを止めるも、アウトサイドシュートが決まらず、オフェンスリバウンドでも北海道に上回られて、得点を伸ばすことができない。#54ガードナー、#8高橋のフリースローでつなぐが、#3牧の3Pシュート、#0橋本のバスケットカウントなどで17点のビハインドで試合を折り返す。
3Q 三河 60–62 北海道(三河 28–13 北海道)

三河のスプラッシュブラザーズがそろって爆発、2点差に追い上げる
スタートは、#1川村、#5コリンズワース、#14金丸、#32シェーファー、#54ガードナー。
#14金丸が果敢にインサイドに切り込んでフリースローで加点しチームを勢いづけると、#54ガードナーのディフェンスリバウンドから#32シェーファーが走って得点。#5コリンズワースが立て続けにオフェンスリバウンドをもぎ取り、それを自らのアタック、#1川村の3Pシュートにつなげて、リバウンドから流れを加速させる。
#54ガードナーのパワーアタック、#5コリンズワースのドライブから#1川村がB1通算400本目の3Pシュートを射抜いて一桁差に戻すと、アリーナもヒートアップ。大きな拍手で選手の背中を押すと、#14金丸、#1川村の両オフェンスマシンが火を吹き、次々とアウトサイドシュートを沈めて2点差に迫る。
4Q 三河 81–81 北海道(三河 21–19 北海道)
両者譲らず、今季初のオーバータイムへ
スタートは、#1川村、#3 柏木、#14金丸、#21ウィティングトン、#32シェーファー。
#3柏木、#14金丸の連続3Pシュートで、66-62と一気に前に出る。北海道は#0橋本を中心に反撃に転じるも、#21ウィティングトンの3Pシュートなどで突き放し、終盤まで僅差のクロスゲームが続く。
北海道に連続3Pシュートを決められて、残り1分79-81と逆転を許すも、#54ガードナーのフリースローで同点に追いつくと、北海道のラストオフェンスを守りきり、今季初のオーバータイムに突入した。
EX 三河 89–92 北海道(三河 8–11 北海道)
最後までアリーナ一丸で勝利を目指すも、わずかに及ばず
スタートは、#1川村、#3柏木、#14金丸、#21ウィティングトン、#54ガードナー。
北海道#24メイヨに先制点を許すが、#1川村のジャンプシュートですぐに返上。しかしその後はシュートがリングに嫌われ、北海道#24メイヨ、#2テイラーにスコアされる苦しい展開を強いられる。
それでもホームの“青援”を力に、残り15秒#1川村のオフェンスリバウンドをつなぎ、#14金丸の3Pシュートがリングを射抜いて86-88に。ファウルゲームに持ち込み、残り1秒#5コリンズワースの3Pシュートで1点差まで肉薄したが、あと一歩届かず。最終スコア 三河 89–92 北海道で悔しい敗戦を喫した。

シーホース三河 ヘッドコーチ 鈴木貴美一 試合後コメント
2Qの前半が昨日と同じように良くなかったんですが、17点差を追いついて接戦に持ち込んだことは、悪いながらにみんなんが頑張ってくれたと思います。
アシスト、リバウンド、ターンオーバーなどの数字を見ても悪くはないんですが、今日は北海道さんの方がシュートが入って、我々が入らなかったということだと思います。特に(北海道さんの)外国籍選手が2人で60点決めていて、非常に素晴らしかったです。
レバンガ北海道 宮永雄太ヘッドコーチ 試合後コメント
前半ですね、オフェンスの部分でジョーダンテイラーが、我々にリズム・流れを作ってくれたという点でアドバンテージを生むことができたと思います。後半に入って我慢の状態、後半の出だしの3ファウルというのは、すごく響いてしまって。
3Q、これまでの悪い流れの中(2点差までいったのかな)本当にあそこはこれまで同様の課題があの場面で出て、4Q、もう一度リングにアタックするという部分で選手が遂行してくれた。それが最後、勝利がうちに転んだ要因だと思います。
得点面では外国籍選手が引っ張ってくれましたが、ディフェンスの細かい部分で、日本人の全選手が役割を徹底してくれた勝利だと思います。