12月9~13日に中国・広東省で開催された「第9回 BFA U-12アジア選手権」で初優勝に輝いた侍ジャパンU-12代表。15人の“小さな侍”たちは国内合宿、大会本番と10日以上の時間をともに過ごし、固い絆で結ばれた。「U-15、U-18、…

12月9~13日に中国・広東省で開催された「第9回 BFA U-12アジア選手権」で初優勝に輝いた侍ジャパンU-12代表。15人の“小さな侍”たちは国内合宿、大会本番と10日以上の時間をともに過ごし、固い絆で結ばれた。「U-15、U-18、そしてトップチームでまた集まろう」と約束。さらなる成長を誓い、故郷(ふるさと)に帰った。年末に日本に明るいニュースを届けた全選手の喜びの声をあらためて紹介したい。

■年末に明るいニュースを届けた15人の“小さな侍“たち

 12月9~13日に中国・広東省で開催された「第9回 BFA U-12アジア選手権」で初優勝に輝いた侍ジャパンU-12代表。15人の“小さな侍”たちは国内合宿、大会本番と10日以上の時間をともに過ごし、固い絆で結ばれた。「U-15、U-18、そしてトップチームでまた集まろう」と約束。さらなる成長を誓い、故郷(ふるさと)に帰った。年末に日本に明るいニュースを届けた全選手の喜びの声をあらためて紹介したい。

(1)星子天真(熊本・弓削キング)
「いい経験になりました。福原聖矢の走攻守、すべてが凄かったです。高橋大和の緩急の上手さも凄かったです。みんなと別れるのは寂しいです。優勝した後、みんなにはU-15、U-18、最終的にはトップチームで会おうと言いました。短期間で少しでも成長できたのはチームメイトのおかげ。ありがたいです」

(2)福原聖矢(沖縄・世名城ジャイアンツ)
「大会を通し、普段の生活が野球に出るので、普段の生活からしっかりとした行動をとらないといけないと思いました。優勝はうれしかったです。沖縄だけでは感じられない、いいピッチャーの真っ直ぐを見られて楽しかったし、変化球の配球を組み合わせることもいい経験になりました。(将来は)日本の野球界を背負うような選手になりたいです」

(3)疋田悠真(北海道・東16丁目フリッパーズ)
「全試合でヒットを打つことができ、活躍できてとてもよかったです。最初はまとまらないところもありましたが、最後にはまとまったいいチームになりました。これからはU-15、U-18の選手になれるように頑張りたいです。体がまだ細いので体重を増やしてパワーのある選手になりたいです」

(4)砂頼人(岩手・帯島スポーツ少年団)
「あまり結果は出ませんでしたが、チームとしてまとまって、優勝できて嬉しいです。バッティングの調子がちょっと悪かったのですが、大会中に修正できなかったのが悔しいです。これからは調子が悪くても結果を出せる、そして、チームのみんなから信頼される選手になりたいです」

(5)内間究(沖縄・真喜良サンウェーブ野球部)
「100点です。守備でチームを盛り上げられたし、ピッチャーにも声をかけることができました。明るくて、しっかりしたチームメイトでした。これからはここにいるみんなよりも上手くなって、次に会う時はみんなよりも上手くなっていたいです。そのためにこれからも努力をしていきたいです」

(6)金澤海斗(沖縄・泊ファイトクラブ)
「信頼できる仲間でした。自分の力は半分も出せませんでしたが、チームのみんなが頼りになってミスもカバーしてくれたのでよかったです。ミスはランナー三塁でゴロではなく、力みすぎてフライを打ってしまったところです。これからはチームから信頼されるバッターになりたいと思います」

■「終わった瞬間からみんなはライバル。負けねぇぞ」

(7)相澤白虎(埼玉・小手指ファイターズ)
「アジア1位になれてよかったです。一番の思い出は、韓国との決勝戦で最初にホームを踏んだことです。楽しい仲間でした。団結力もありました。これからはみんなから凄いと言われる選手になりたいです。将来はメジャーリーガーになりたいと思っています」

(8)宇地原丈智(沖縄・世名城ジャイアンツ)
「優勝できてよかったです。自信になりました。他の国のバッターはパワーが凄くてバッティングがよかったです。初めての国際大会でいい経験になりました。U-15、U-18があるので、もっと上手くなって、そこで選ばれる選手になりたいです」

(9)星川心(神奈川・北原イーグルス)
「自分の力を全部、発揮できました。チームのみんなと団結できたのでよかったです。もう1回、このメンバーで集まって大会に出たいです。中学に上がったら硬式野球をやります。壁に当たることもあると思いますが、その壁を破って、U-15に選ばれる選手になりたいです」

(10)小西柚生(熊本・錦ヤンキース)
「トライアウトの時から自分の武器は足と小技だと思っていました。それらを発揮してチームに貢献することできたと思います。チームメイトや環境が変わってもコンスタントに結果を残せる、自分の野球ができる選手になりたいです。終わった瞬間からみんなはライバル。戦うことがあったら負けねぇぞ、と言いたいです」

(11)田栗慶太郎(長崎・戸尾ファイターズ)
「登板した2試合とも思い通りのピッチングができ、優勝に貢献することもできてうれしかったです。決勝戦の最後は、0点に抑えて優勝しようと思ってマウンドに立ちました。自分のストレートがアジアで通じたことが自信になりました。みんなは打たれても守ってくれました。バラバラになるけど、一緒に頑張っていきたいです」

(12)室田大和(北海道・稚内野球スポーツ少年団)
「チーム全体でまとまっていました。みんなで団結して優勝でき、嬉しかったです。ヒットを打つことはできなかったけど、監督やコーチから教えてもらったことをこれからに生かしていきたいです。今回、学んだことをプレーする時に頭に入れて、いい選手になりたいです」

(13)山下真輝(高知・諸木スワローズスポーツ少年団)
「楽しかったです。チームのみんなと声をかけあって、点を取った時に盛り上がることができました。みんな、面白くて明るくていいチームメイトです。中学、高校と今回の経験を忘れず、毎日、コツコツとやっていけば夢につながると思います。みんなには負けません」

(14)高橋大和(愛媛・日高軟式野球クラブ)
「いい経験になったし、成長できた大会になりました。決勝戦の先発は緊張しました。大きな大会で同じくらい緊張すると思うので、これからはしっかりと準備をして緊張しないようにしたいです。決勝戦でランナーを出してもみんながしっかりと守ってくれたので、みんなにはありがとうと言いたいです」

(15)小笠原大耀(神奈川・富士見台ウルフ少年野球クラブ)
「日の丸を背負って、すごくいい経験になりました。ベンチではやるべきことをやろうと思っていました。試合では犠牲フライを打って1点を入れることができました。みんなが活躍してくれたから金メダルをもらえたので感謝したいです。次はベンチではなく、日本の中心選手として活躍したいです」

高橋昌江●文 text by Masae Takahashi