元全英女王スタップルズが断言「この順延で誰よりも恩恵を受けたのはシブノ」 女子ゴルフの海外メジャー最終戦・全米女子オープンは13日(日本時間14日)、米テキサス州チャンピオンズGCで最終ラウンドが行われたが、悪天候で中断した後に14日(同1…

元全英女王スタップルズが断言「この順延で誰よりも恩恵を受けたのはシブノ」

 女子ゴルフの海外メジャー最終戦・全米女子オープンは13日(日本時間14日)、米テキサス州チャンピオンズGCで最終ラウンドが行われたが、悪天候で中断した後に14日(同15日)に順延された。3日目を終えて通算4アンダーで単独首位だった渋野日向子(サントリー)はスタートできず。日本人初のメジャー2勝目へ仕切り直しとなるが、米メディアは「ヒナコ・シブノが全米女子オープン順延で最も恩恵を受ける理由」と特集を組んでいる。

 よもやの順延となり、月曜決着となった全米女子オープン。単独首位につけていた渋野をクローズアップしたのは、米専門メディア「ゴルフ.com」だった。記事では「ヒナコ・シブノが全米女子オープン順延で最も恩恵を受ける理由」と見出しを打ち、04年全英女子オープンを制した名手カレン・スタップルズ(英国)が米専門局「ゴルフ・チャンネル」の番組「ゴルフ・セントラル」内で話した内容を伝えている。

 スタップルズは「この順延で誰よりも恩恵を受けたのはヒナコ・シブノだと思っています」と断言。理由にあるのは3日目に見たメンタル面だった。「試合の中でも、もがいていましたが、同様に昨夜、練習場で抱えている問題を解決しようとしている姿も見ていました」と指摘した。3日目は軒並みスコアメイクに苦しんだが、渋野は74でスコアを3つ落とした。締めの18番でボギーとなり、試合後は日没後まで熱心に練習を繰り返していた。

 2日間から流れが一変した状況を受け、「自信を取り戻すために一日かけ、修正することができます。明日は全18ホールで彼女は掴んだものを出し切ることができると思っています」と太鼓判。記事では、渋野が3日目終了後に「ナーバスになっていた」と語ったが、一夜明け「昨日のように緊張はしていない」と語っていたことも紹介しており、スタップルズはさらに月曜に延びれば、メンタル面も落ち着くことから優位とみているようだ。

 さらに、スタップルズは「自分が首位にいる状態で2日過ごすことはすごく神経を使うことです」と渋野の立場を察した一方で「ホールの場所がどこにあるか、このコースにはどういうプランで挑むべきかなどの攻撃の計画を十分に練ることができるんです」とメリットも強調した。3日目の嫌なムードを振り払い、1日空いてフレッシュな心の状態で臨む最終日。渋野は“恵みの雨”として、2つ目のメジャータイトルを掴みに行く。(THE ANSWER編集部)