FW徳田滉也(政経4=武修館)――やはり勝ちたかったですか。「そうですね、勝負事なので。シーズン初めから優勝を目指してましたし。スッキリしたというか、やり切りました。明治に入って良かったと終わってみて思いますし、大学に入って親元を離れて生活…

FW徳田滉也(政経4=武修館)

――やはり勝ちたかったですか。

「そうですね、勝負事なので。シーズン初めから優勝を目指してましたし。スッキリしたというか、やり切りました。明治に入って良かったと終わってみて思いますし、大学に入って親元を離れて生活するのは難しいところもありました。人として成長できたと4年間通して思います。学生最後で親からもLINEが来ていて。小学校1年生からホッケーを続けさせてもらって、すごいお金もかかっただろうし、そんな裕福な家庭でもないのにやらせてもらったので。親も見に来たかったって言ってくれたけど、ネットで見てくれて。最後は勝てなかったけど一生懸命10何年やってきた集大成を見せることができました。心残りではあるから、もしプロに行けるなら行って、活躍してる姿を親に見てほしいです。恩返しになるかは分からないけど」

――6点差で勝たなければ優勝できない状況でした。

「相手もそれを知っていてのホッケーの仕方で、頭のいいプレーというか、リスクを負わないプレー。でもこっちも負けないでいいプレーしていたと思いますけどね。誰も諦めないでやってた姿勢はよかったです」

――キャプテンとしての苦労はありましたか。

「監督も変わって、みんなの意見とかまとめたりするのは大変でしたし、プレッシャーがありました。歴史あるアイスホッケー部のキャプテンとして。でも同期にも助けられて、一生懸命にやれたので、できてよかったです」

――同期への思いを聞かせてください。

「高校だと地元の人が集まるんですけど、大学はみんな各地方から来ているので。最初なら一緒にホッケーするなんて考えなかったやつと一緒にやっていて、本当に楽しかったし、いろんなことが4年間でたくさんあったけど最後楽しかったって言えるのはよかったです。香田(凌辰・政経4=白樺学園)は、中学から知っていて、キーパーとしてトップでやってて、自分はプレーヤーとして年代別に選ばれたり。大学が一緒になるとは高校の時は思ってなかったです。特に試合に出ている経験は4年の中だと自分と香田が多くて。あいつはホッケーを辞めるけどホッケーに対する思いはすごく強いのが良いところで。やる気のオンオフの切り替えとかも。あいつは背負うタイプなので、失点したらへこむし、こうやって一生懸命やってくれて感謝しかないです。2年生の時に裕次郎さん(磯部・令2政経卒=王子イーグルス)が怪我した時も頑張ってくれて。今年は守ってくれた分、自分が点数を取りたかったんですけどなかなか点数につながらなかったのは申し訳ないです。竜馬(岩崎・法4=釧路工)は、小学校が同じチームで中学高校は離れて、大学一緒になるとは思わなかったです。1、2年はシフトが少なくて、自分よりも成長・伸びがあったと感じます。昨年からチームを引っ張って、3つ目とかでも自分の役割を果たしていました。自分だったらなんで3つ目なんだとか考えてちゃいます。でもその辺を竜馬は考えてくれていて。頼り甲斐があります。試合に出ていると周りが見えなくなる時があって、キャプテンなのに。そういうところを隆志(下本・商4=北海道清水)は常に支えてくれて。前に監督と話してる時に『自分は実力がないなら出れなくていい。明治が勝てればそれでいい』と。そのくらいチームのために、明治に捧げてくれたので。出れないから良いやとかじゃなく、出れなくてもチームのためにやりますって言ってくれました。キャプテンとしてはそういう言葉がうれしかったです。高木(聖大・文4=日光明峰)はいじられるキャラで。学部的に忙しくて1年目なんかは練習も学校あって来れなくて大丈夫かなと思ってたけど、学年が上がるにつれて試合に出るようになって、最終的にスタメンで活躍してくれました。いじってはいるけど心の中では感謝してるし、よくやってくれた。玲也(松久・法4=北海道清水)は、4年間あんま試合には出なかったけど、自分たち同期には欠かさないというか。ホッケーも本当はうまくて、十分試合に出るだけの実力があります。やる気ないように見せて小手先めっちゃうまいみたいな。多分外から見る人からするとわからないと思うんだけど、本当にうまくて。普段はみんなと仲良くて、うるさいやつです(笑)。自分みたいにチェックガツガツ系ではないけど、ホッケーじゃなかったらうるさいかくらいガツガツ来ますね。壬生(康太・文4=八戸工大一)も小手先うまくて、1年の時はプレーヤーだと自分と壬生が唯一試合出ていて。割と物静かではあるけど、ボソッとチームのために言ってくれたりとか。同期でチームについて話してても意見言ってくれます。もちろんみんな信頼してますけどね」

――来年チームを引っ張る3年生に対しては。

「割とみんなと遊んでたりしましたけど、部屋っ子の廣田(恵吾・営3=北海道清水)はずっと一緒にいるので思い入れは強いです。中学から知っていて、年代のキャンプとかでも。その時は仲良くはなかったですね。仲良くないっていうか、普通に話すくらいの。地元が違うので。プレーでいうとあまり同じセットになることなかったですけど、期待してます。青山(大基・法3=釧路江南)と三浦(大輝・法3=駒大苫小牧)が明治のDFの名前として上がりますけど、廣田も負けないくらいできるやつです。ただ甘いところが少しあって、そこは普段からちゃんとやれって言ってるので、来年はやってくれると思います。今年は雄大(佐久間・政経3=白樺学園)に助けられたシーズンです。点数にこだわることを貫き通したことに感謝しています。部屋が隣なので、普段から話すし一緒にいるけど、可愛いというか良いやつで。でもホッケーに関しては、しっかりやってるから信頼してます」

――後輩たちにどんな明治をつくってほしいですか。

「自分は入学してから全部の大会で優勝して、3年の時に負けも経験して。どういう時が勝てるのかとか。メンバーとか細かい部分はありますけどチームとして。わかってるので、どういう時が強いかとかは。後輩には伝えて、ちょっとお酒でも飲みながら(笑)。その辺少しでも話しておきたいです。3年生なんかはわかってるやつ多いと思うんですけど、今年は話す機会も少なかったので。戻れるなら東洋大戦に戻って完全優勝したいですけど。でも常に自分たちが勝てることはなくて、負けにも意味があって、成長につながるので、後輩たちは。明治は歴史があって優勝回数もあって強いので、思いというか、それをずっとどの代にもつなげてほしいです。自分たちも先輩から伝えられてきたので。それをなくさないでほしいなという感じです」

――ありがとうございました。

[村川拓次]