第20節は立正大とのカード。杉浦のPK弾を守り切り、1―0で完封勝利。勝点3を積み上げ、首位・早大に勝点1差に迫った。  両チーム無得点で迎えた後半61分、セットプレーがもつれた間に佐藤凌が倒れ、PKの先制チャンスを獲得。キッカ…

 第20節は立正大とのカード。杉浦のPK弾を守り切り、1―0で完封勝利。勝点3を積み上げ、首位・早大に勝点1差に迫った。

 

 両チーム無得点で迎えた後半61分、セットプレーがもつれた間に佐藤凌が倒れ、PKの先制チャンスを獲得。キッカーに指名されたのは杉浦だった。キックセンスには定評があるが、リーグ戦でPKを任されるのは初。それでも「打つところも決めていた。自信はあった」。狙い澄ました一撃は、ゴール左隅へ。「やっと取れた」。待望の公式戦初ゴールが決勝点になった。

 PKの1点を乱れぬディフェンスで守り切った今節。反面、決定力には課題も残った。「本来ならば4点取ることができた試合」(栗田大輔監督)。ゴールまであと一手の場面で、押し切ることができず。ピッチには選手たちの悔しがる声が何度も響いた。「守り切ったというより、決めきれなかった方が大きい」(力安)。

 いざ勝負の12月へ。他大の新型コロナウイルス感染により延期された試合が入り、20日までに残り4戦をこなす過密日程に突入する。「一戦一戦勝ち切るだけ」(杉浦)。 首位・早大とは試合数が2試合少ないながらも勝点1差。連覇へ向け、正念場は続く。

[高野順平]

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試合後のコメント

栗田監督

――今節を振り返っていかがでしたか。

 「決定機を外して苦しくなった印象でしたが、勝点3を取ることができたのでよかったです」

――今後は連戦です。

 「とにかく勝点48を取ることが目標なので、3日連続でも4日連続でも大丈夫です。うちはそのくらい鍛えています」

力安

――1-0という結果をどう捉えていますか。

 「チャンスで決め切ることが自分たちの課題だと感じました。自分も含めチャンスで決め切れないと、連戦が続くので勝てないと思います。守り切ったというより決め切れなかったという方が大きいです」

――4日にはJ2・ツエーゲン金沢への来季加入が発表されました。クラブから評価された点はどこだと考えていますか。

 「金沢さんのサッカーが明大と似ていて、練習参加した際に評価されたと思います。守備の部分や球際、セカンドボールの回収だったり、明大で追求してることはプロでも通用すると感じましたし、その部分で負けない自信はあります」

杉浦

――先制のPKを振り返っていかがでしたか。

 「自分の中ではあそこに蹴るって決まっていたので、あとはボールに集中するだけでした。自分の中では完璧に蹴れたかなと思います」

――PKに限らず、今季はセットプレーのキッカーを任される場面も多いですが、手応えは感じていますか。

 「中学、高校とセットプレーで蹴ってきたので自信はあります。ですが、ここまで得点につなげることが2回しかできていないので、蹴った本数に対して得点が少ないと思っています」