<写真・試合後、松田(左)を労う谷> 12月6日、大阪府エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)にて第65回全日本学生拳法選手権大会が行われ、関学は男女ともにベスト8で大会を終えた。 今年はヘルメットにフェイスシールドが装着されるなど、万…


<写真・試合後、松田(左)を労う谷>

 12月6日、大阪府エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)にて第65回全日本学生拳法選手権大会が行われ、関学は男女ともにベスト8で大会を終えた。

 今年はヘルメットにフェイスシールドが装着されるなど、万全の感染症予防対策を講じて行われた。先に行われた男子は、1回戦で神大と対戦した。先鋒の中野(経3)がわずか16秒で試合を片付けると、その後も終始相手を圧倒。中堅で本大会初出場の水野(人4)が2-0で勝利し、勝負を決め、通算7戦全勝で2回戦へと駒を進めた。続く2回戦は愛学大と対戦。先鋒の増井(商3)が2-1で勝利し、幸先よく関学が先制した。本大会初出場の崖(社4)らが危なげなく勝利を収め、最後は松田(社1)が勝利。先に4勝を挙げ試合を決めた。通算6勝1敗で準々決勝へ進出。迎えた準決勝は、2年ぶりの優勝を狙う、絶対王者・明大と対戦した。序盤から各選手が果敢に攻め込むも、明大の隙のない攻撃に圧倒され、あっという間に4敗。関学は1本も取れない苦しい展開が続いたが、大将の松田が、昨年の日本拳法総合選手権成年男子の部優勝の木村に1本を返し、関学の意地を見せた。しかし、直後に2本目を許し、関学は通算0勝7敗で敗北。王者の実力を見せつけられ、ベスト8敗退となった。続いて行われた女子の競技。関学は1回戦で立教大と対戦した。先鋒を務めた期待の大型ルーキー瀧花(教1)が落ち着いた試合運びで2-0で勝利。続くエースの塩谷(人2)も、得意の押さえ込み面突きで2本を奪い試合を決めた。大将の佐藤(法4)は惜しくも敗れるも、2-1で2回戦へ進出。関学は2015年に初の女子選手が入部して以降、本大会はこれが初勝利となった。迎えた2回戦は昨年の準優勝校・立命大と対戦。先鋒の塩谷は、昨年の日本総合選手権決勝で破った坂本と再戦した。開始1分で先制を許すも、塩谷は得意の投げ技に持ち込もうと猛然と組みにかかる。しかし、坂本にギリギリのところで交わされ続け、時間切れ。0-1で敗北した。あとがない関学だか、次鋒の瀧花が、1回戦同様落ち着いた攻めを披露。2-0で勝利し、望みをつないだ。大将を任されたのは勝井(国2)。果敢に相手を攻めるも、先に2本を先取され敗北した。関学は通算1勝2敗。悲願の初優勝はならず、ベスト8敗退となった。

 また、今大会で4年生は引退となった。

 各試合の成績は以下の通り。

男子団体

[1回戦 対神大]

先鋒 中野 ○2-0

次鋒 松田 ○2-0

三鋒 松本(国3)○2-0

中堅 水野 ○2-0

三将 増井 ○2-0

副将 藤井(経2)○2-0

大将 谷(経4)○2-1

7勝0敗

[2回戦 対愛学大]

先鋒 増井 ○2-1

次鋒 松本 ○2-0

三鋒 崖 ○2-0

中堅 松田 ○2-1

三将 中野 ●0-2

副将 藤井 ○2-0

大将 谷 ○2-0

6勝1敗

[準々決勝 対明大]

先鋒 水野 ●0-2

次鋒 松本 ●0-2

三鋒 藤井 ●0-2

中堅 谷 ●0-2

三将 増井 ●0-2

副将 中野 ●0-2

大将 松田 ●1-2

0勝7敗

女子団体

[1回戦 対立教大]

先鋒  瀧花 ○2-0

中堅  塩谷 ○2-0

大将  佐藤  ●0-2

2勝1敗

[2回戦 対立命大]

先鋒  塩谷 ●0-1

中堅  瀧花 ○2-0

大将  勝井  ●0-2

1勝2敗

試合後のコメント

崖遼晴主将「自分たちが目指していた日本一には男女共に及ばなかった。コロナの影響や規制はあったかもしれないが、負けたことは紛れもない事実。男子は明大、女子は立命大を倒せる実力がないと日本一は来年以降も厳しいと思った。ただ、男子の明大までに臨んだ試合はパーフェクト。明大戦まで、あそこまで完璧に勝ち進めるとは思ってなかった。来年以降も十分に戦っていけるメンバーだと確信した。女子は塩谷、瀧花の高校チャンピオン2枚看板とメンバーは揃っているので、あともう一押しで日本一になれると思う。ただ女子にとって今年は良いところも悪いところもあって本当に良い経験になったと思うので、今後に生かして欲しい。(同期に向けて)僕らの同期はスポーツ推薦が少なく、ここ数年でも一番弱い代だったと思う。厳しい環境で、部員も入部当初より半分に減り不安定な時期もあったが、残った部員が自分の役割を全うしたおかげで、バランスよく最後までみんなで部を引っ張ってこれたと思う。この同期でやって来れてほんまに良かったと思う。(後輩に向けて)今年は満足のいく結果に男女とも届かなかったが、来年以降は今年の経験や悔しさを踏み台にして3連覇して強い関学を創ってほしい。情けない先輩に最後までついて来て慕ってくれた、頼もしい後輩には感謝しかない。ありがとう」