2020年はコロナ禍により大幅に大会数も賞金額も減少したシーズンだったが…

2020年はコロナ禍により大幅に大会数も賞金額も減少したシーズンだったが、それでも20人以上の選手たちが100万ドル(約1億440万円)以上の賞金を獲得。そのトップ10を伊ニュースサイトUBI Tennisが紹介している。【動画】2度目の全米OP頂点に!大坂なおみvsアザレンカ/全米OP女子決勝&表彰式

トップ10のうち7名は男子選手。グランドスラムでは男女の賞金は同額だが、他の多くの大会では男子の方が賞金が高いことがその一因だろう。トップのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と2位ドミニク・ティーム(オーストリア)の2人は600万ドル(約6億2,562万円)を超えている。金額はATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子プロテニス協会)の発表による。

1位:ジョコビッチ、651万1,233ドル(約6億7,925万円)

優勝:4回

勝敗:41勝5敗

獲得した最大の賞金:「全豪オープン」優勝、412万オーストラリアドル(約3億1,652万円)

2位のティームに約50万ドル(約5,200万円)の差をつけてトップに立ったジョコビッチだが、「全米オープン」で線審にボールを当ててしまい、失格となると同時に賞金没収という事件がなければ、賞金額はさらに多かった。

2位:ティーム、603万756ドル(約6億2,883万円)

優勝:1回

勝敗:25勝9敗

最大賞金:「全米オープン」優勝、300万ドル(約3億1,281万円)

獲得賞金の約半分は自身初のグランドスラムタイトルである「全米オープン」での優勝賞金だ。ティームがこの好調をキープできれば、来年にはATPの生涯獲得賞金ランキングトップ10に食い込む勢いである。彼は現在11位で、10位のマリン・チリッチ(クロアチア)との差は約12万ドル(約1,250万円)に迫っている。

3位:ソフィア・ケニン(アメリカ)、430万2,970ドル(約4億4,893万円)

優勝:2回

勝敗:23勝8敗

最大賞金:「全豪オープン」優勝、412万オーストラリアドル(約3億1,652万円)

獲得賞金にはシングルスでの賞金とダブルスでの賞金が含まれるが、トップ10の中ではケニンだけがダブルスで10万ドル(約1,043万円)以上、11万5,389ドル(約1,204万円)を稼いでいる。だがもちろん彼女の獲得賞金の大部分はグランドスラムでの好成績の結果で、「全豪オープン」での優勝と「全仏オープン」での準優勝の賞金を合わせると379万4,432ドル(約3億9,568万円)にのぼる。

4位:ラファエル・ナダル(スペイン)、388万1,202ドル(約4億473万円)

優勝:2回

勝敗:27勝7敗

最大賞金:「全仏オープン」優勝、176万8,468ドル(約1億8,442万円)

世界2位のナダルはまたしても「全仏オープン」での圧倒的な強さを見せつけ、13回目のタイトルを手にした。彼は今年、団体戦の「ATPカップ」も含めてわずか7大会にしか出場しなかったが、そのすべてで準々決勝以上に進出。「全仏オープン」の他に「ATP250 アカプルコ」で優勝し、37万2,785ドル(約3,887万円)を獲得した。

5位:ダニール・メドベージェフ(ロシア)、362万2,891ドル(約3億7,743万円)

優勝:2回

勝敗:28勝10敗

最大賞金:「Nitto ATPファイナルズ」全勝優勝、156万4,000ドル(約1億6,294万円)

1年を通じて調子の波のあったメドベージェフだったが、シーズンの終わりは「ATP1000 パリ」と「Nitto ATPファイナルズ」の2つのビッグタイトルを連続して獲得という絶好調で締めくくった。11月にメドベージェフはトップ10選手から7勝を挙げ、特に最終戦ではトップ3すべてから勝ち星を挙げた。

6位:大坂なおみ(日本/日清食品)、335万2,755ドル(約3億4,963万円)

優勝:1回

勝敗:16勝3敗

最大賞金:「全米オープン」優勝、300万ドル(約3億1,281万円)

獲得賞金の約9割は「全米オープン」での優勝賞金で、それがなければトップ10にはほど遠かった。だが大坂は出場したわずか4つのWTA大会のうち、「全米オープン」で優勝、「ウェスタン&サザン・オープン」で準優勝、「ブリスベン国際」でベスト4という好成績を残した。そしてもちろん、昨年はスポンサー契約料収入を合わせれば世界の女子アスリート年収No.1に輝いている。

7位:アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、327万9,966ドル(約3億4,171万円)

優勝:2回

勝敗:28勝11敗

最大賞金:「全米オープン」準優勝、150万ドル(約1億5,627万円)

最初の2セットを取りながらティームに敗れた「全豪オープン」決勝は、ズベレフにはさぞ辛い経験だっただろうが、それでも今年の獲得賞金中の最大額をこの準優勝で得ることができた。コロナ禍であちこちの大会が中止される中で母国ドイツのケルンで2週連続で大会が開催され、2週連続優勝を果たしたが、賞金は控えめの2万8,000ユーロ(約349万円)だった。

8位:イガ・シフィオンテク(ポーランド)、226万1,213ドル(約2億3,562万円)

優勝:1回

勝敗:14勝5敗

最大賞金:「全仏オープン」優勝、176万8,468ドル(約1億8,442万円)

19歳のシフィオンテクはこのトップ10で最も若い選手だ。シフィオンテクの「全仏オープン」での誰も予想していなかった優勝は、彼女を一躍女子テニス界の次期スター候補に押し上げた。シフィオンテクの今年の賞金獲得額は、彼女のここまでの生涯獲得賞金額の77%に当たる。

9位:アンドレイ・ルブレフ(ロシア)、222万3,865ドル(約2億3,168万円)

優勝:5回

勝敗:41勝10敗

最大賞金:「全米オープン」ベスト8、42万5,000ドル(約4,428万円)

ブルレフは今年ATPで最多の5回の優勝を遂げてトップ10に滑り込んだ。だがATP250大会で2度、ATP500 大会で3度の優勝よりも、「全米オープン」でのベスト8の賞金の方が大きかった。 ルブレフの生涯獲得賞金はここまで666万6,124ドル(約6億9,461万円)で、これはATPの生涯獲得賞金ランキング132位に当たる。

10位:ステファノス・チチパス(ギリシャ)、210万6,450ドル(約2億1,949万円)

優勝:1回

勝敗:29勝14敗

最大賞金:「全仏オープン」ベスト4、42万5,250ユーロ(約5,308万円)

試合の勝利数で言えばチチパスはティーム、ナダル、メドベージェフ、ズベレフに優っているが、グランドスラムで安定した成績を残せなかったために獲得賞金では10位に甘んじた。チチパスは「全仏オープン」で準決勝に進出したが、「全豪オープン」「全仏オープン」では3回戦で敗退。1度の優勝は2月の「ATP250 マルセイユ」で、11万6,030ユーロ(約1,448万円)を獲得した。

※為替レートは2020年12月1日時点

(テニスデイリー編集部)

※写真は大坂なおみ(左)とシフィオンテク(右)

(Getty Images)