大阪・キンチョウスタジアムで25日、ジャパンラグビートップリーグの“阪神ダービー”、近鉄ライナーズ×神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦(第13節)がおこなわれ、神戸製鋼が38-8で勝った。現在4位の神戸製鋼はこれで10勝3敗(総勝点47)。…

 大阪・キンチョウスタジアムで25日、ジャパンラグビートップリーグの“阪神ダービー”、近鉄ライナーズ×神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦(第13節)がおこなわれ、神戸製鋼が38-8で勝った。現在4位の神戸製鋼はこれで10勝3敗(総勝点47)。すでに優勝争いからは脱落しているが、最終成績の上位3チームが出場できる日本選手権大会への道は残っており、3位・パナソニックワイルドナイツとの勝点差は「5」となっている。
 一方の近鉄は8連敗。2勝11敗(総勝点14)となり、入替戦出場圏内の13位以下が確定した。最下位(16位)のホンダヒートとの勝点差は「8」で、自動降格の可能性もある。

 PGで先制した神戸製鋼は前半18分、ラインアウトからの攻撃でバックスが壁をこじ開け、CTBトニシオ・バイフが最初のトライを挙げた。近鉄のLOマイケル・ストーバーグにイエローカードが出て数分後の31分には、ゴール前のスクラムから攻めて、今季トライランキングで2位につけるFB山下楽平が通算13トライ目を獲得。17-3で折り返した。
 前半終了前に神戸製鋼のPR山下裕史がシンビンとなり、逆に数的有利で後半を迎えた近鉄は50分(後半10分)、ゴール前中央のフリーキックから縦横に連続攻撃でフェイズを重ね、WTB松井寛将が左隅にフィニッシュ。17-8とする。
 しかし神戸製鋼はすぐ、個々が突破力を発揮してCTB山中亮平のトライで流れを呼び戻し、その後2トライを追加して快勝。ディフェンスの堅さも勝因となった。

 今季トップリーグは全15節のうち13節が終了し、優勝争いはサントリー(勝点60)、ヤマハ発動機(勝点57)、パナソニック(勝点52)の3チームにしぼられた。日本選手権出場の可能性があるのは、現4位の神戸製鋼(勝点47)まで。

 入替戦出場(13~15位)、自動降格(16位)を回避したい下位チームの争いも激化しており、11位 NEC(勝点25)、12位 クボタ(勝点24)、13位 豊田自動織機(勝点15)、14位 近鉄(勝点14)、15位 コカ・コーラ(勝点12)、16位 ホンダ(勝点6)にとっても年明けのラスト2試合は絶対に負けられない戦いとなる。